【今日は何の日?】アルベールビル五輪で伊藤みどりが銀メダル

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by picture alliance/アフロ

五輪で日本人フィギュア選手初のメダルを獲得した伊藤みどり五輪で日本人フィギュア選手初のメダルを獲得した伊藤みどり【1992年2月21日】
起死回生のトリプルアクセルで銀メダル獲得

 1988年のカルガリー五輪で5位入賞を果たした伊藤みどりは、翌89年パリで開催されたフィギュアスケート世界選手権でトリプルアクセルを含む6種類の3回転ジャンプを成功させ、日本人選手としてはじめて金メダルを獲得。一躍世界のトップ選手として注目を集めるようになった。

 そして迎えた92年、アルベールビル五輪。金メダルの最有力候補と言われていた伊藤だったが、オリジナルプログラムで転倒し、4位と出遅れてしまう。フリーでも一度はトリプルアクセルで転倒するが、演技終盤に再びトリプルアクセルに挑み成功。金メダルには届かなかったが、日本人フィギュア選手として五輪初メダルとなる銀メダルを獲得した。

 快挙達成の一方で、「伊藤でさえ金メダルが獲れないのか」と思ったスケート連盟は、この年の夏に「全国有望新人発掘合宿」を実施。全国各地から有望な小中学生を集め、「金の卵」の発掘と育成に力を注ぐようになる。その1期生として合宿に参加していたのが、06年トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香だった。

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