【ボクシング】中谷潤人が実感する「アメリカならではの環境」での成長 NBAの"KING"を見て再認識する基礎の大切さ (2ページ目)
【若手からもらう刺激】
目下、アヴィレスのプロ戦績は5戦全勝オールノックアウト。アマチュア時代に8回、全米王者となっており、今月末に2度目の6回戦を控える身だ。パウンド・フォー・パウンド上位に名を連ねる23戦全勝16KOのWBA/WBC/WBOスーパーフライ級チャンピオン、ジェシー・ロドリゲスをスパーリングで凌駕したという話もロスアンジェルス界隈を駆け巡っている。中谷と手を合わせても、まったく臆することなく前進を続ける。
ルディの説明通り、休まずにパンチを繰り出す。蒸気機関車のように下がらないスタイルだが、決して防御も疎かにしない。アヴィレスのスパーリングを目にした誰もが、その将来性に唸らされる。
中谷(右)を指導するルディこの記事に関連する写真を見る
中谷は、頭、ガード、足の位置を細かくルディに指摘されながら、ディフェンスをテーマとしたスパーリングを重ねている。
期待の新星は、4冠統一スーパーバンタム級王座奪取を誓うチャレンジャーについて話した。
「動きが速く、ジャブが鋭く、右も左も重いパンチを持っていて、どの角度からでもヒットしてきます。毎回、学ぶことがふんだんにありますよ。さすがは3階級制覇のチャンピオンですね。きっと122パウンド(スーパーバンタム級)のニュー4冠王者となるでしょう」
中谷もまた、20歳の若者を認める。
「プレッシャーが強い選手ですから、この上ない練習になっています。まだ、彼のパンチをもらってしまう局面がありますね。そこを反省し、修正中です。リングの使い方、リズムを作る方法など、僕もいろいろと勉強して自分のなかに落とし込んでいく作業です」
中谷のスパーリングパートナーを務める面々のうち、アヴィレスを含めた2名が20歳、そして18歳、21歳、27歳、35歳が1名ずつだ。
「力のある若手の存在が、とても刺激になります。こういう選手がゴロゴロいる環境は、アメリカならではですよね。日々、新しい才能が生まれてくることを感じます。いい場所に身を置くからこそ、僕自身もスキルアップできていると、あらためて感じますね。ロスで経験を積んで、培ってきたものがたくさんあるなと。それが、資産となっています。
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ひとつの動きを繊細に突き詰めていく必要性がありますよね。5月2日の試合当日に体が自然と反応するように持っていきます」
中谷にとって、5月2日の東京ドームは、キャリア最大の一番だ。しかし、本人は気負いなく、これまでと同じように、着実にメニューをこなしている。
「ディエゴは、簡単に当てさせてくれませんし、僕のパンチがヒットしても打ち返すメンタリティーを備えています。だからこそ濃い練習になりますし、自分を高められるんです」
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