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【プロレス】「将来は何をやろうかな」 72歳になる藤波辰爾が語る未来と、棚橋弘至が流した涙のワケ (3ページ目)

  • 取材・文/井上崇宏 取材・構成/市川光治(光スタジオ)

2026年1月4日の東京ドーム大会で引退する棚橋弘至 撮影/タイコウクニヨシ2026年1月4日の東京ドーム大会で引退する棚橋弘至 撮影/タイコウクニヨシこの記事に関連する写真を見る藤波 こちらこそありがとう! オレは今日こうして話してみて、これからの棚橋社長時代の新日本プロレスにすごく希望を感じたね。これから集大成というか、新日本プロレスを繁栄させていくためのビジョンというものが棚橋くんなりにできているんだと思う。猪木さんが苦しい状況のなかで新日本プロレスを旗揚げして、そして坂口さんが盤石な組織をつくってくれて、オレの時にちょっと傾きかけたけど、今回は棚橋くんが、久々に選手が社長をやるという体制に返り咲いたことにすごく希望を感じてる。オレらも外から何か協力できることがあれば、アイデアとかいろんな部分で支えてあげたい。新日本プロレスはこれから「本来のプロレスの興行会社とはこうなんだ」というものが出来上がるような気がするし、当然それを目指してほしい。棚橋くんは今までいろんなものを見てきているしね。

棚橋 はい。ありがとうございます。期待してください(※まだ泣いている)。

【将来は何をやろうかな】

── 最近、涙もろいですよね。

棚橋 そうなんですよ。もう、試合のたびに泣いてしまって。

藤波 それはまだ現役に未練があるんだよ。

棚橋 話が一周しましたね(笑)。

藤波 本当にこれから希望しかないよ。オレなんか今年の12月で72歳になるけど、いまだに「将来は何をやろうかな」って思うもん(笑)。

棚橋 うわぁ、かっけえ。

藤波 それを言うと、みんなから「えっ? 将来って、藤波さんはもう70過ぎてますよね」と言われるんだけど、常に将来というものを自分のなかに植えつけているね。

棚橋 ゴールじゃなくて将来を見ているんですね。でも僕も「将来、どうするのかな?」って思うことは多々あります。いや、その藤波さんの「これから将来は何をやろうかな」という気持ちこそが、今の世の中に一番必要な感じがします。

藤波 じゃあ、棚橋くんに今の言葉あげる(笑)。

棚橋 ありがとうございます(笑)。いやあ、72歳になられるのに「これから何をしようかな」っていうのはかっけえっすよね。どんどん高齢化社会へと進んでいく日本にもっとも必要な感覚ですよ。

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