【ボクシング】山中慎介から見た井上尚弥、アフマダリエフとも準備は万端 階級を上げた中谷潤人に噂される次戦は「やっかいな相手」 (3ページ目)
【中谷と戦うカルデナスは井上戦で評価アップ】
――アフマダリエフ選手に勝利した先にあるのが、中谷選手とのドリームマッチです。
「大一番ですよね。お互いがしっかり勝ちを積み重ねることでより注目が増しますから、無敗同士の日本人対決を実現してほしいです」
――中谷選手の次戦で噂されているのがカルデナス選手との一戦です。
「井上との試合で、カルデナスの評価は一気に上がりましたし、誰もが見たいカードです。中谷も井上との対戦を見据えているなら、カルデナスという相手は無視できませんし、比較対象としてもわかりやすいと思います」
――中谷選手とカルデナス選手が戦ったら、どんな展開になると思いますか?
「井上と中谷はスタイルが全く違います。中谷はサウスポーでどの距離でも強い攻撃が様々な角度から打てます。中谷が自分の距離で戦えるようであれば、試合を完全に支配する展開もあるでしょう」
――井上選手との試合でカルデナス選手が見せたパフォーマンスは、事前の印象を覆すような内容で、多くの人を驚かせました。
「本当に仕上がってましたよね。過去の試合よりも"何倍増し"というくらいよかった。距離感もよかったですし、当たってはいないけどタイミングのいいパンチも出していた。パンチ力もありますし、あの時くらいにカルデナスが仕上げてきたら、中谷にとってもやっかいな相手になります」
――中谷選手にとっては、階級アップ後の初戦となります。
「そうなんですよね。最初の試合から強敵を迎える形になる。でも中谷自身、井上との対戦を視野に入れている以上は中途半端な相手とはやれないですよね」
――一方の井上選手は、12月にも試合が噂されています。
「WBC1位のアラン・ピカソとの試合があるのではないか、と言われていますね。ピカソは正直、そこまで怖い相手ではないと思うので、とにかくアフマダリエフ戦です」
※井上 vs ピカソは、米スポーツ専門局『ESPN』のサルバドール・ロドリゲス記者が、自身のXでポスト。サウジアラビア・リヤドで開催予定の「リヤド・シーズン」興行でメインイベントとして行なわれる見込み。
――とにかく井上選手、中谷選手、2人の対決まで目が離せません。
「どちらもKOの山を積み上げてきた日本ボクシング界を代表する選手です。勝ち続ければ必ずたどり着く舞台。お互いにベストな状態でぶつかる姿を見てみたいですね」
(後編:山中慎介が語る武居由樹の次戦と、急浮上した那須川天心vs井上拓真「高いレベルの技術戦になる」>>)
【プロフィール】
■山中慎介(やまなか・しんすけ)
1982年滋賀県生まれ。元WBC世界バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎氏が巻いていたベルトに憧れ、南京都高校(現・京都廣学館高校)でボクシングを始める。専修大学卒業後、2006年プロデビュー。2010年第65代日本バンタム級、2011年第29代WBC世界バンタム級の王座を獲得。「神の左」と称されるフィニッシュブローの左ストレートを武器に、日本歴代2位の12度の防衛を果たし、2018年に引退。現在、ボクシング解説者、アスリートタレントとして各種メディアで活躍。プロ戦績:31戦27勝(19KO)2敗2分。
著者プロフィール
篠﨑貴浩 (しのざき・たかひろ)
フリーライター。栃木県出身。大学卒業後、放送作家としてテレビ・ラジオの制作に携わる。『山本"KID"徳郁 HEART HIT RADIO』(ニッポン放送)『FIGHTING RADIO RIZIN!!』(NACK5)ウェブでは格闘技を中心に執筆中。レフェリーライセンス取得。ボクシング世界王者のYouTube制作も。
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