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【ボクシング】山中慎介から見た井上尚弥、アフマダリエフとも準備は万端 階級を上げた中谷潤人に噂される次戦は「やっかいな相手」 (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――加えて、井上選手は、山中さんの古巣・帝拳ジムに13年ぶりに出稽古を慣行して、そうそうたる選手たちとスパーリングを行いました。

(※)東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士、WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者・村田昴、日本バンタム級王者・増田陸、WBOアジアパシフィック・フェザー級王者・藤田健児

「13年前の出稽古の時は、僕もジムにいました。五十嵐俊幸(元WBC世界フライ級王者)とスパーしていましたね。井上は当時高校生でしたが、すでにその実力は聞こえてきていましたから、強いのはわかっていましたね。

 その時以来の出稽古ということですから、今回への本気度が伝わってきます。全員、アフマダリエフと同じサウスポーで世界挑戦が見えている位置にいる実力者たちです。アフマダリエフ対策ももちろんですが、試合に近い緊張感を味わう目的もあったと思います」

――名門・帝拳への出稽古には、普段とは違う緊張感を味わうという狙いもありそうですね。

「そうですね。試合の空気感に近いものがあると思います」

――実際にスパーをした後輩選手からは何か聞いてますか?

「村田と増田に少し聞きましたが、『やっぱりとんでもない強さだった』と言ってましたね。増田に関しては、階級がひとつ下のバンタム級というのもありますが、技術、スピード、パワー、すべてがトップ中のトップを肌で感じたわけですから、心身ともに相当きつかったと思います。井上の仕上がりのよさは、スパーを務めた選手たちの声からも伝わってきますね」

――先ほど(前編で)もおっしゃっていましたが、順当に行けば井上選手の勝利は固いと。

「そうですね。スピード、パワー、精度、どれを取っても井上は抜けていますから、中盤以降、はっきり差が出てくると思います。タフなアフマダリエフを井上が倒して、『やっぱりスゲーな』ってなる展開も、十分に想像できますね」

――特に注目は、序盤ですね。

「ムロジョンがパンチにどう反応するのか、まずはそこが見ものですね」

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