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髙田延彦のUWFインター時代を元東スポ記者・柴田惣一が語る 元横綱・北尾光司を一蹴して「最強」を証明 (4ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

――ベストバウト賞を選ぶ基準などはあるんですか?

柴田:試合内容はもちろん、会場の盛り上がり、世間の反応などを踏まえて総合的に判断します。決してメジャー団体の試合だけじゃなく、2009年には葛西純vs伊東竜二のデスマッチ(大日本プロレス)もベストバウト賞を獲得しています。

――あれは後楽園ホールで、葛西さんがバルコニーダイブした試合ですね。

柴田:あれはすごく衝撃的でしたね。この一戦は、メジャーやインディーなんて枠組みは関係ありませんでした。会場で生観戦していた選考委員は少なかったけど、観た人たちの熱量がものすごくて、他の選考委員はうなずくしかなかったんです。

――それでも、批判があったそうですね。

柴田:いろんな意見を耳にしたり、人を通してやいのやいの言われたりもしましたね。それは毎年のことですけど。2002年にボブ・サップがMVPを取った時の批判はとんでもなかったですよ。翌年に高山善廣さんがMVPに輝いた時には、高山さん本人から「1年、遅くないですか」とクールに言われたり。最終的には、選考委員の全員の投票で決まるわけですが、みんなの思いもそれぞれですから、仕方ないですね。

【プロフィール】

柴田惣一(しばた・そういち)

1958年、愛知県岡崎市出身。学習院大学法学部卒業後、1982年に東京スポーツ新聞社に入社。以降プロレス取材に携わり、第二運動部長、東スポWEB編集長などを歴任。2015年に退社後は、ウェブサイト『プロレスTIME』『プロレスTODAY』の編集長に就任。現在はプロレス解説者として各メディアで記事を掲載。テレビ朝日『ワールドプロレスリング』で四半世紀を超えて解説を務める。ネクタイ評論家としても知られる。カツラ疑惑があり、自ら「大人のファンタジー」として話題を振りまいている。

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