ケンコバが明かす、越中詩郎45周年記念大会での場外乱闘の真相 直前に全日本の社長からの謎のひと言 (3ページ目)

  • 松岡健治●取材・文 text by Matsuoka Kenji

【巻き込まれた場外乱闘の真相】

――そして迎えたメインの試合は8人タッグマッチ。越中さんは、三冠王者の青柳優馬選手、新日本の田口隆祐選手、2AWの真霜拳號(けんご)選手と組んで、諏訪魔(すわま)選手、芦野祥太郎選手、黒潮TOKYOジャパン選手、立花誠吾選手と対戦しました。この試合で衝撃的な事件が起こりましたね。

「ありましたね(笑)」

――試合序盤で、越中さんと諏訪魔選手が場外で乱闘。客席までなだれ込んだふたりは、ケンコバさんの目の前でやり合いました。次の瞬間、越中さんが諏訪魔選手を羽交い絞めにし、ケンコバさんがチョップ。会場は「ケンコバ!」コールの大合唱でしたが、あの乱闘の真相を教えてください。

「う~ん......(しばし沈黙し)あの真相ですか? 真相はちょっと......」

――ぜひ、お願いします!

「......わかりました。読者のみなさんのために、話しておかないといけないでしょう。すべてを打ち明けます」

――ありがとうございます。

「まず、俺は全日本さんが用意した南側の客席で見ていました。メインイベント終了後に越中さんの記念セレモニーがあったので、その準備のために、団体の方から『セミファイナルの段階でバックステージに移動してスタンバイをお願いします』と言われていたんです。

 ところが、全日本の社長さんがいらっしゃって『ギリギリまでご覧になってください』と言うんですよ。それでメインイベントが始まったので、社長に『スタンバイします』と伝えてバックステージへ移動しようとしたら、謎のひと言が返ってきたんです」

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