フライ級転向の寺地拳四朗が語る次戦とその先 現役は「長くてあと2年くらい」 (4ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Sugiura Daisuke

――寺地選手は現在32歳。今後、どのくらいまでボクシングを続けたいですか?

KT:長くてあと2年くらいじゃないですか。あまり長くはやりたくないですね。ダメージのこともあるし、引退してからのほうが人生長いし、ここで身体を痛めるのも嫌だなと。いざ2年経ってみたら、まだやっているかもしれませんけどね(笑)。

 ただ、やめ際はきれいに、とは思っています。ピーク過ぎてからもやってる人もいますが、そうはなりたくはない。パフォーマンスが落ちてきたら、周りに言ってほしいですね。筋力トレーニングのトレーナーにも「ピークを過ぎたら言ってください」と伝えてあるんです。そう考えたら、あと2年くらいかなと思います。

――逆に言えば、今はピークだということですね。

KT:今はまだそうですね。でも、自分のピークは自分ではわからないと思うんですよ。人から言ってもらわないとわからないから、言って下さいって感じです。

――引退後は何をするつもりですか?

KT:何をするでしょうね......。教えるのは下手だと思うので、トレーナーとかは無理でしょう。教えるより、自分でやるほうが簡単ですから。まあ1年くらいブラブラしようかなと。そのうちに、何かやりたいことが見つかるんかなと考えています。無理にやりたいことを見つけようとしないでもいいかな。そういう感じです(笑)。

【プロフィール】
●寺地拳四朗(てらじ・けんしろう)

1992年生まれ、京都府出身。B.M.Bボクシングジム所属。関西大学卒業後、2014年にプロデビュー。6戦目で日本王座、8戦目で東洋太平洋王座を獲得し、2017年、10戦目でWBC世界ライトフライ級王者になり8度防衛。2021年9月に矢吹正道に敗れ陥落するが、翌年3月の再戦を制し王座返り咲き。2022年11月には京口紘人を破ってWBA王座も獲得。今年7月、フライ級転向に伴い、WBAスーパー・WBC世界ライトフライ級王座を返上。10月13日クリストファー・ロサーレスとWBC世界同級王座決定戦を行なう。24戦23勝(14KO)1敗

著者プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

【写真】美しすぎるラウンドガール 雪平莉左のゴルフウェアフォトギャラリー

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る