RIZIN4連勝中の双子の母・大島沙緒里、女王・伊澤星花戦へ「まずは挑戦するのに相応しい選手になる」 (3ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――ソルト戦(2023年6月24日の『RIZIN.43』)ですね。1ラウンド、Ⅴクロスアームロックで勝利しましたが、身長差(ソルトは167㎝、大島は149㎝)やリーチ差は気になりました?

「ずっと、私より大きい選手とばかりやっているので、そこまでは。逆に『自分と同じ大きさの選手とやったらどうなんだろう』と思うこともあります。小さいと組みつきやすかったりするので、体格差を逆手にとって戦っています」

――組みやタックルが得意な選手の場合は、体格差がマイナスにばかり働くわけでもない?

「そう思います。私は柔道がベースで胴に組みついたりしますから、身長差があるほうがやりやすいんです。実は、今までタックルを練習したことがそんなになくて......。練習しなきゃいけないとは思っているんですけど、やっぱり組んでから倒していくほうが多いですね」

【女王・伊澤星花への思い】

――試合後の会見では、「RIZINでは4連勝中なので、伊澤(星花/現・RIZINスーパーアトム級王者)さんにも挑戦したいな」との発言もありました。

「いつかはやりたいと思っていますし、クレア選手と試合が決まってから、周りからも『勝ったら言いなよ』と言われてもいました。でも、さまざまな事情もあって、伊澤選手との対戦がすぐには実現しないことは自分でもわかっています。やはりRIZINの女子選手で、伊澤選手とまだ戦っていない人が優先されるでしょうから。だから、ちょっと控えめにお願いしました(笑)」

――RENA選手も2022年の「スーパーアトム級トーナメント」の準決勝で当たる予定だったのが、ケガ(眼窩底骨折)で流れたままですしね。

「そうですね。だから、まずは5月26日の『DEEP JEWELS』(村上彩戦)で勝って、その後も経験を積んでいって、最後に伊澤選手とやれればいいのかなと思っています。今、伊澤選手が1番強いということは理解しています。順番はなかなか回ってこないでしょうし、まずは自分が挑戦するのに相応しい選手になる。それから考えればいいかなと。

RIZINでは山本美憂さんや朝倉カンナ選手とも試合して、『行き詰まっちゃうな』と目標が見えなくなった時期もありました。でも今は、段階的に自分を高めていく方向で考えています」

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