RIZIN4連勝中の双子の母・大島沙緒里、女王・伊澤星花戦へ「まずは挑戦するのに相応しい選手になる」 (2ページ目)
【2連敗をするかもしれないことへのプレッシャー】
――強化している苦手な部分というのは、主に打撃になりますか?
「そうですね。横浜のセンター北駅の近くにある『GTジム』でキックボクシングやムエタイ、鴨居駅近くにある『花形ボクシングジム』でボクシングに取り組んでます」
――今年2月のクレア・ロペス戦では、打撃でも積極的に打ち合う場面が見られました。
「ちょっとスタイルを変えました。これまでは、ボクシングよりムエタイを習うほうが多かったので、構えが後ろ重心だったんです。そうすると、タックルにいくタイミングが遅れてしまう。クレア戦が決まる前は、ボクシングに週2日ペースで通っていたので、自然と前重心になっていましたね」
――袈裟固めの状態から何回か返されましたが、最後は腕十字を極め切りましたね。
「『絶対また返される』と思ったので自分から先に回ったら、クレア選手の手が私の体の真ん中に来たので、『あっ、十字』と思って(笑)。クレア選手は元体操選手で体が柔らかくて、フィジカルも驚くほど強かった。自分でも『よく一本取れたな』と思います」
――勝利を決めて大歓声の中、両手で顔を覆ったシーンが印象的でした。
「これまでも勝ったり負けたりしてきましたが、2連敗はしたことがなくて(前戦の2023年9月『DEEP JEWELS&BLACK COMBATアトム級ダブルタイトルマッチ』パク・シユン戦で判定負け)。だから、『ここで負けたらこの先どうしよう』と思っていたんです。準備期間が短いとはいえ、絶対に落とせない試合だと思って挑んだので、『本当に勝ってよかったぁ』という思いが溢れました。さまざまな思いが詰まった1勝でしたね」
【低身長は決してマイナスではない】
――ここまで17戦13勝、そのうち9勝が一本、1勝がKO。"極め"の力が際立っていますね。
「自分の武器とかはあまり気にしたことがなくて、自分がこれまで何試合したのかもあまり覚えてないんです(笑)。目の前の試合をひとつひとつ積み上げてきた感じ。定期的に試合をしたくて、複数の階級で戦っているから試合数も増えてきましたね。去年は52.5kgでも試合をしましたし」
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