「お前、そんなこともやるのか!」148cmの女子プロレスラー・駿河メイが対戦した鈴木みのるに嫉妬 他団体に移籍しない理由も明かした (2ページ目)
【「小さい人間から出るエネルギーを、人は感じやすい」】
2022年4月29日、スターダム大田区総合体育館大会に出場。AZMとシングルマッチを行ない、スターダムファンを熱狂させた。2023年4月23日には、スターダム横浜アリーナ大会に出場。AZMとタッグを組み、スターライト・キッド&星来芽依組と対戦した。
普段、市ヶ谷の"世界で一番小さいプロレス会場"でマットプロレスをしているメイが横浜アリーナのリングで闘うとなれば、見える景色も闘い方も変わるのだろうと思ったが、意外にも「あまり変わらない」という。
「窓枠からジャンプしてたのが、ロープの反動を使えるようになったとか、リングのバウンドが使えるようになったとかは感じますけど、基本的に自分は変わらないです。『リングで見るほうが大きく見えるね』と言われるんですけど、小さい人間から出るエネルギーを、人は感じやすいのかなと思ってるんですよ」
海外で初めてロックバンドのライブに行った時、ボーカルの身長が低かったという。しかし他のバンドの人たちよりも遥かに迫力があり、内から溢れ出るエネルギーに驚いた。大きく動いているからなのか、目力なのか。自分もそう見える選手になるべきだなと思った。
2023年9月19日、高梨将弘20周年記念大会にて、"プロレス王"鈴木みのるとシングルマッチが組まれた。鈴木はメイと会場で会う度に「いつか絶対シングルがやりたい」と言っていたという。チョコプロ第一回目の大会に出場し、その後もチョコプロの試合を観てくれている鈴木に、「自分のすべてを見せつけなければ」とメイは思った。
体格差もあり、ファイトスタイルもまったく違う。どんな試合になるのかと思っていたら、鈴木は"駿河メイムーブ"を真似し、可愛いポーズまで取ってみせた。
「『この野郎!』でしかなかったです。『お前、そんなこともやるのか!』って。やられたなと思いましたね。その瞬間、一気に少年の目になったんですよ。『くそ、メイの試合で楽しみやがって!』という悔しさもありつつ、それが嬉しかったりもして、自分もどんどんテンションが上がった試合でした。自分は試合を楽しむことが特技だと思っているので、それ以上に楽しんでいる人を見ると、やっぱり悔しくなります」
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