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タイトルマッチの相手は彼氏のようなタッグパートナー 東京女子プロレスの瑞希が語る、王者・坂崎ユカにされたら「嫌いになる」こと (2ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • photo by 林ユバ

――すごいイイ彼氏みたいな(笑)。試合中も、守られている感じはありますか?

瑞希:初めの頃はすごい守られてるなって感じてたんですけど、少しずつ「私にも頼ってくれてるな」と感じる部分も出てきて、それで私も、また頑張らなきゃなと思ったりもしました。でも、私は甘えられる人には本当に甘えちゃうタイプなので、それもわかって甘やかしてくれてるんだろうなとは思います。

――記者会見では「甘やかされたくない」といった発言もありました。

瑞希:試合ではやっぱり甘やかさないでほしい。手を抜かないでほしいなって思います。でもユカッチは、私が試合で甘やかされることはすごく嫌いなことはわかっていると思うので、そのへんの信頼はありますね。

――そこまで仲がいいと「手を抜いちゃうんじゃないか?」と心配になりますが、そこの信頼はあるんですね。

瑞希:もし手を抜かれたら、試合後にユカッチのことを嫌いになってると思います。

【初のマジラビ対決。耳を塞いだ理由とは】

――10周年を迎えて、シングルのベルトを獲りたい気持ちが大きい?

瑞希:10周年を迎えたからとかではないんですけど、ずっと「東京女子のベルトを獲りたい」って思ってて。やっぱり歴代のチャンピオンの方々のことをすごく尊敬してますし、肩を並べたい。大好きな団体のベルトを一度は巻きたいっていう気持ちが強いですね。

――2020年11月7日のTOKYO DOME CITY HALLにて、坂崎選手の保持するTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦しました。試合前の心境は?

瑞希:心とか感情ってこんなに重くなるんだっていうくらい、複雑な気持ち。ベルトは獲りたいけど、ユカッチとは闘いたくなくて......。「どんな気持ちですか?」って聞いていただくことも多かったんですけど、本当に言葉にできない感情だったので、全部を試合にぶつけようと思いましたね。でも、すごいナーバスになってはいました。

――坂崎選手の入場曲が流れた時、耳を塞ぎましたよね。

瑞希:集中したかったし、とにかく今、私は落ち着くことが大事だと思って、聞かないようにしました。でも、やっぱり目を背けちゃってたのかな......。

――闘ってみてどう感じた?

瑞希:ベルトを獲れなかったことはすごく悔しかったんですけど、いつかユカッチを超えたいって本当に強く思ったし、こんなにカッコいい人が持っているベルトを私も獲りたいって思ったし、私がユカッチに勝つことができたら、マジラビはもっともっと高く飛べるじゃないかなと思ったので、先を見られた試合でもあったけど一番は「大好きだなあ」ってなりました。

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