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「井上尚弥は違う銀河系にいる」。ドネア戦を実況した米アナが「いつもと違った戦い方」や今後、PFPなどを語り尽くした (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 PFPは多くの媒体で発表されます(現地時間6月10日に『リングマガジン』では1位となったことが発表された)が、そこで2位、3位が多かった場合、やはりフルトン戦の実現がカギになるでしょう。スーパーバンタム級でフルトンに勝てば、井上をトップに据えることに誰も異論はないはずです。フルトンではなくとも、スーパーバンタム級に昇級した上で他の強豪に勝った場合でも、1位への浮上が考慮されることになるんじゃないかと思います。

 最後に、少し早いですが井上vsフルトンの予想をしておこうと思うのですが......本当に展開、結果を読むのが難しいカードです。これまで井上のパンチを浴びて平常でいられる選手はいませんでした。最大の疑問点は、それがスーパーバンタム級でも続くかどうかです。

 体重を4パウンド(約1.8キロ)増やしても、井上のパワーの効果が継続し、フルトンにも決定的なダメージを与えられるのであれば、スピードと技術も高い井上が有利でしょう。ただ、そのパワーが致命傷にならず、フルトンが距離を詰めることができた場合には面白くなりそうです。

 これまでの井上は頭をつけての接近戦を長時間続ける必要はありませんでしたが、フルトンならそれを強いることができるかもしれません。いずれにしても、目の離せない戦いになるはずで、私も今からこのカードの実現が待ちきれません。

■コーリー・アードマン氏(Corey Erdman)

Twitter>>@corey_erdman

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