ウナギ・サヤカは「普通」よりも嫌われるほうを選ぶ。「感情を動かしてナンボなんで」 (4ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko

 ウナギは「てっぺん」という言葉をよく口にする。スターダムのてっぺんということなのだろうか。女子プロレスのてっぺんということなのだろうか。はたまた世界の頂点に立ちたいということなのだろうか。

「日本に留まりたくはないです。海外行ってみたいですね。もちろん女子プロレスに留まるつもりもないし。結局、プロレスラーとしてプロレスをやるだけだと、それだけじゃプロレスを好きじゃない人たちに見てもらえない気がしていて。いい意味で『プロレスを飛び出したいな』と思う。決まりがない、正解がない世界だからこそ、『これはしてはいけない』とか『これくらいにしておこう』とか、そういうのを全部取り払いたいなと思ってます」

 レジェンドたちが口々にウナギを褒め称えるのを耳にした私は、「とにかくウナギ・サヤカに会ってみたい」と思った。会ってみて感じたのは、彼女は生来の"人たらし"だということ。一瞬にして、人を虜にしてしまう魅力の持ち主だ。彼女にインタビューをして、しばらく胸の鼓動が鳴りやまなかった。今でも彼女の眩い笑顔が頭から離れない。

 私がプロレスラーにインタビューをして"人たらし"だと感じたのは、彼女が2人目だ。1人目は、長与千種――。ウナギ・サヤカはもしかしたら、想像を遥かに超えるとんでもないプロレスラーになるのかもしれない。

(連載7:未勝利のプロレスラー月山和香、30歳。北海道大卒の才女がリングを生きる場に選んだ理由>>)

【プロフィール】
■ウナギ・サヤカ
1989年9月2日、大阪府生まれ。168cm、54kg。小学校2年生からアーティスティック・スイミングを始め、全国大会3位入賞。オリンピック候補生となる。高校ではチアリーディング部に入部し、全国大会優勝。卒業後、ダンスの専門学校に入学し、2008年より芸能活動を行う。2018年5月、東京女子プロレスの練習生となり、翌年1月4日、後楽園ホールにて「うなぎひまわり」としてデビュー。2020年11月、スターダムに初参戦。コズミック・エンジェルズを結成し、12月、アーティスト・オブ・スターダム王座を戴冠。過去最多防衛記録(V7)を樹立する。2021年7月、フューチャー・オブ・スターダム王座を戴冠し、査定マッチが話題となった。

【大会情報】
真夏の祭典『5★STAR GP 2022』が今年も開催決定!

~開幕戦DAY1~
2022年7月30日(土)開場4:30PM 試合開始5:30PM
東京・大田区総合体育館

~開幕戦DAY2~
2022年7月31日(日)開場2:00PM 試合開始3:00PM
東京・大田区総合体育館

詳細はこちら>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る