2022.05.20

「ぽっちゃりは、脇役じゃない。センターだ!」。まなせゆうなはガンバレ☆プロレスで自分の生きざまを見つけた

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • 林ユバ●撮影 photo by Hayashi Yuba

■『今こそ女子プロレス!』vol.5
まなせゆうな 後編

(前編:ゆうこりん全盛期に「デブ」と言われ自信喪失→リングで 「主人公」になるまでの軌跡>>)

 幼い頃から体型について心ない言葉を浴びせられ、自信を喪失していたまなせゆうな。今成夢人との出会いを通して、「自分が人生の主人公なんだ」と思い始める。

プロレス、プラスサイズモデルとしても活躍するまなせゆうなプロレス、プラスサイズモデルとしても活躍するまなせゆうな この記事に関連する写真を見る  2020年7月、東京女子プロレスへのレギュラー参戦を終了し、7月26日、今成が所属するガンバレ☆プロレスに参戦。代表・大家健に「レギュラー参戦してください」と言われるが、これを断る。「私はガンプロの家族になりたいの!」――。つまり、ガンプロの所属選手になりたいということだ。大家は、まなせの申し出を快諾。まなせは晴れてガンプロの"家族"になった。

 それまでずっと、東京女子プロレスの仲間になりたくて、「東京女子プロレスらしくしなきゃ」と思っていた。しかし、「間違っていた」とガンプロに入団して気づいた。

「東京女子プロレスで活躍している選手は、東京女子プロレスらしい試合をしてるんじゃなくて、自分らしいプロレスをしている結果が東京女子プロレスなんです。わたしは東京女子プロレスっぽくしようとしていた結果、埋もれてしまってたんですよね」

 アクトレスガールズ時代に言われたことがある。「ゆうなは自分が売れることは考えるな」――。

「お前は前田敦子にはなれないんだから、AKBでいられることを考えなさいって。その頃は自信がなかったので、『AKBでいられるだけでありがてえ』って思ってました。AKBじゃないですけど(笑)。けど、ガンプロに来てから、私はAKBじゃなくて自分ひとりでステージに立ちたいと思った。だれかのためにそのグループにいるんじゃなくて、まなせゆうなでありたいんです」

 そう思えるようになったきっかけは、今成主催の「ぽっちゃり女子プロレス」だったという。

「私の中で今成さんの存在はすごく大きい。大人って言葉にしないじゃないですか。でも今成さんは、めっちゃ叫んでる。こんなに自分の気持ちを言葉にしていいんだって感じてから、自分もどうしたいかを考えるようになりました。私は何になりたかったんだっけ。あ、キャメロン・ディアスだ。なんで好きだったんだっけ。笑顔がめっちゃ素敵だからだ。......ああ、私は笑っていたいんだって気づいて、自分が面白いと思えること、笑顔でいられることをどんどんやろうと動き出したんですよね」