村田諒太がゴロフキンを追い詰めるためには? 7人の米識者が有効な攻め方を分析した (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by 日刊スポーツ/アフロ

Q2 試合の展開予想は?

クーニー ゴロフキンが力を残していれば、終盤で村田をKOすると思う。ふたりとも実戦からかなり離れているため予想は難しいが、「この試合に敗れること=キャリアの終焉」と理解しているはずのGGGは、現状で最高のコンディションを作ってくると見ている。

ドノバン 今戦が発表された時、私はゴロフキンが終盤でKOするか、判定で勝つと考えた。本番が近づくにつれ、その予想に自信がなくなってきている。それでも「第1印象を信じろ」という論理に基づき、ここではゴロフキンの判定勝利を推したい。両者が試合から遠ざかってきたことを考慮すれば、村田が判定勝ちを飾っても驚かないが、より"安全な予想"をしておきたい。

キム ゴロフキンは、フィジカルのピークは過ぎたとしても依然として強者だ。"パンチ力は最後に失われるもの"というのがボクシングの定説。村田はガードこそ高く上げているが、隙間からパンチを打ち込まれる傾向にある。ゴロフキンが強打を打ち込み、9回にKO勝ちを収めると見ている。

ビレガス GGGのKO勝ち。

オハラ ゴロフキンの10回TKO勝ち。

ナム 激闘の末、ゴロフキンが11回KO勝ちを収める。

フラーエンハイム ゴロフキンがどれだけの力を残しているか、本人も、村田も、誰もわからない。その答えは、今戦の6ラウンドあたりで見えてくるように思う。私の脳裏には、42歳のパッキャオがヨルデニス・ウガス(キューバ)戦で苦杯をなめた姿がよぎる。パッキャオですら年齢による衰えから逃れられなかったのだから、ゴロフキンも苦戦を強いられるのではないか。大接戦の末、ゴロフキンがなんとか2-0での判定勝ちを手にすると見る。

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