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村田諒太がゴロフキンを追い詰めるためには? 7人の米識者が有効な攻め方を分析した (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by 日刊スポーツ/アフロ

オハラ 村田は過去にゴロフキンが苦しんだ選手たちと似た特徴を持っていると思う。いいジャブと堅実なボクシング技術を持ち、ボディも打てる。ただ、スピードとディフェンス力に欠けることが命取りになるかもしれない。40歳のゴロフキンがまだ力を保っていた場合、やはりストップ勝ちする可能性が高いのではないか。

ナム ゴロフキンが全盛期と比べれば衰えていると考え、積極的に戦いに臨むべきだ。無鉄砲に攻めろという意味ではないが、萎縮してはいけない。ゴロフキンの戦歴を振り返ると、リング中央の攻防で先手を取れる選手が一定の成功を収めてきた。村田にはセルゲイ・デレビャンチェンコ(ウクライナ)のような機動力や器用さ、カネロのようなカウンターパンチこそないが、パワー、ガードの堅さがあり、連打をまとめられることも示してきた。

 ゴロフキンの序盤の攻勢をやり過ごしたあと、村田がコンビネーションパンチを打てるかどうかがカギになる。ゴロフキンは村田のような俊敏さに欠ける選手との戦いは得意としてきたが、もう40歳であることを忘れてはいけない。マニー・パッキャオ(フィリピン)ですらも不惑を迎えたあとは陰りを見せたのだから、番狂わせが起こったとしても私は"クレイジー"だとは思わない。

フラーエンハイム リング上でゴロフキンの衰えを感じ取った場合は、村田は早い段階から仕かけていくべきだ。GGGの両拳に宿るパワー、闘争本能は健在だろうから、その射程距離に入ることにリスクはある。それでも激しく出入りした上での連打が必要になるだろう。

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