カバンの中にゴキブリも。カリスマ女子レスラー・ジュリアが明かした壮絶ないじめに遭った過去 (3ページ目)
中学校に上がると、いじめはさらにエスカレートした。1対全校生徒のいじめだ。朝、登校すると上履きがない。スリッパで授業を受けるも、下校時には革靴がなくなっている。上履きも革靴も運動靴も、何度買い替えてもすぐになくなるため、途中から買うのを諦めた。
女子にはトイレに呼び出されてボコボコにされた。しかし、それよりも男子のいじめが陰湿だった。体育の授業後、教室に戻ると、カバンの中は土や砂だらけ。ミミズやゴキブリが入っていたこともある。財布の中身も取られ、教科書やノートは細かく切り刻まれていた。「よくここまで細かくやったなと、感心するくらい」と苦笑する。
「犯人はわかっていたので、私もそいつの教科書を真っ二つに破いたりとか。向こうは陰でやっていたけど、私は必ずみんなが見ているところでやり返すんです。『負けてたまるか!』って、一生懸命、言い返して、やり返して、殴り返していたから、周りも見ていて面白かったんじゃないですかね。だからあの人たちはずっといじめ続けたんだと思います」
現在リングの上では、毎試合のように闘志溢れる試合を見せている(写真提供/「スターダム」)この記事に関連する写真を見る 中高一貫校だったが、さすがにこの学校にはいられないと思い、高校は公立校を受験して入学。しかし、9年間いじめを経験して、曰く"すれてしまった"彼女は喧嘩が絶えず、すぐに退学した。その後は1年間、引きこもりのような生活が続いた。
18歳の時、実家のイタリアンレストランの店長になる。中学1年生の時、両親が離婚し、店の顔だった父が家を出た。経営面で苦労していた母をサポートするため、16歳の頃からジュリアは店の手伝いをしていた。20歳まで店長として働いたが、アメリカ短期留学を決意し、そのタイミングで店を閉じた。
「違う世界に行きたかったんですよね。よく言う『自分探しの旅』です。日本人がいないところに行きたい、言葉の通じないところに行きたいと思って、1カ月マイアミに行きました。すごく犯罪発生率が高い州です。そこで特殊メイクとかアーティスティックなメイクに刺激を受けて、『ああ、こういう仕事をしたいな』って、初めて夢を見つけました」
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