【国際プロレス伝】「猪木、馬場より実力は上」と鉄人ルー・テーズも認めた (4ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • photo by Nikkan sports/AFLO

 木村さんは北海道の大地で生まれて育ったからでしょうかね、先輩に対して失礼かもしれませんが、温厚で、純朴で、まじめで、朴訥(ぼくとつ)としていて、酒の呑み方も性格も吉原社長に似ていました。俺が俺がと出しゃばらず、常識人で、プロレスラーらしくなくて、ハッタリもかまさない。

 全日本プロレスに行ってからは、ジャイアント馬場さんがずいぶんと信頼していたじゃないですか。『義兄弟コンビ』なんてやっていたでしょ。馬場さんは木村さんのそういうところに惚れたんじゃないでしょうか。人間的に振れ合うものがあったのか。馬場さんというのは、情というか、よっぽど気が合わないとああいうことはしない方ですからね。ノアでも三沢光晴社長が木村さんを終身名誉選手会長として立てていましたし」

(つづく)
【連載】アニマル浜口が語る「国際プロレスとはなんだ?」

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