【国際プロレス伝】浜口平吾から「アニマル浜口」へ。ついに野獣誕生

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • photo by Nikkan sports/AFLO

【第3回】アニマル浜口が語る「国際プロレスとはなんだ?」

 国際プロレスに入団した浜口平吾(はまぐち・へいご)は、わずか1ヵ月でプロレスラーとしてデビューを飾った。しかし、結果はまさかの反則負け。「何も覚えていない。空前絶後の珍事」と振り返る。しかし、本人いわく「ド素人に毛が生えただけの新人」は、その後、国際プロレスで着実に地歩を固めていく。

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現役時代のアニマル浜口現役時代のアニマル浜口「アニマル」の名付け親・吉原功(3)

 本郷清吉、佐野浅太郎、村崎鬼三など若手レスラーとの前座試合を重ね、少しずつ頭角を現してきた浜口は、次第に上位カードに起用される機会を得られるようになった。

 すると、国際プロレス社長・吉原功(よしはら・いさお)からリングネームが贈られた。

"アニマル浜口"――。

 浜口はデビュー翌年の1970年から、リングネーム『アニマル浜口』としてリングに上がった。ストロング小林、サンダー杉山、グレート草津、ラッシャー木村、マイティ井上などと同じく、いかにも強そうな、カタカナのニックネーム+名字からなる国際プロレス流のリングネームだ。

「うれしかったですね。それまで『ミスター浜口』とか、『浜口兵庫』というリングネームもありましたけど、社長から直々にリングネームをいただけるとは」

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