藤田和之が元大関・バルトと真っ向勝負
「体ひとつでぶつかるだけ」 (6ページ目)
──昨年大晦日のバルト選手のデビュー戦はご覧になりました?
「まだですね。最後に対戦相手のピーター・アーツがペシャンコにされているのだけは見ましたけど。(対戦相手の試合)映像は、夜寝る前に見ると、眠れなくなっちゃうんですよ。ずーっと試合運びを考えちゃうんで。本当は、練習する前に見るのが一番いいんですけどね。でも、練習を見ていただいている高阪剛(こうさか・つよし)さんにはアドバイスはいただいていますよ」
──となると、バルト選手の穴も?
「穴ですか。穴は......ないですねえ。強いて言えば、経験ですか。でも、素材も素質も図抜けていますから。新しい選手がどんどん出てきていますけど、彼は規格外。彼の気持ちひとつで、ものすごいビッグバンになると思いますね。彼がMMAデビューすると聞いたとき、『格闘技ブームのきっかけをつくるのは彼だな』と思いましたから」
──じゃあ、まさにこの試合が、そのきっかけになるかもしれない。
「だから、無差別級トーナメントでのバルト選手にはすごく期待を込めています......って、僕が対戦相手なんですけどね(苦笑)」
──ハハハハ! でも藤田選手にとって、それだけ魅力的な選手ということですね。
「間違いないですね。対戦相手をこんなに立てるのもおかしな話だけど。フフフフ、なんか僕もベテランになっちゃったのかなあ(笑)」
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