内山高志、山中慎介が伝説に。
2016年、ファン待望のカードは?

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 一方、「数年内に対戦が実現するのでは?」と囁かれていた井上は、昨年大晦日に同級1位の挑戦者に圧勝し、「すでにロマゴンよりも強いかも」との声もある。井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は、「次の防衛戦をクリアしたら、ラスベガスを狙いたい」と話っているように、予想より早くファン待望のカードが実現するかもしれない。井岡と井上、どちらが先にロマゴンと拳を交えるのか。そして、それはいつなのか――。ふたりの動向から目が離せない。

 そして最後に、1月30日に上海でプロ第9戦となるノンタイトル10回戦を行なうWBCミドル級4位の村田諒太(30歳/帝拳)にも今年は要注目だ。この試合の勝ち方次第では、一気に世界挑戦の扉が開かれる可能性も十分にある。

 もちろん、複数の団体があるといえ、ミドル級で世界王者になるというのは並大抵のことではない。ただ、村田が世界に挑戦するのなら、フロイド・メイウェザー・ジュニア(アメリカ)が引退した今、"ボクシング新時代の顔"と称されるゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦を見たいと思うのが、ボクシングファンの願いではないだろうか。
 
 2016年は内山、山中といった日本人ベテラン王者がいよいよ世界の大舞台に打って出ることとなる。井上、井岡ら若手もそれに続くはず。勝敗はもちろんのこと、心が震える試合を1試合でも多く見られることを期待したい。

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