2016.01.15

【ボクシング】何人いるのか。
日本人の現役世界王者を整理してみた

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

2016年の日本ボクシング界を占う@前編

 突然だが、現在日本人男子のボクシング世界王者が何人いるか、すぐに答えられるだろうか?

 正解は、9人――。チャンピオン全員の名前、階級、認定団体……、それらを諳(そら)んじることができるのは、かなりディープなボクシングファンだけではないだろうか。そこで今回は、9人の世界王者を改めて整理し、それぞれどんな位置にいるのか確認してみたい。

圧倒的な強さで11度目の防衛を果たした内山高志 さっそく、体重の軽い階級から取り上げてみよう。

 昨年5月、日本最速となるプロ5戦目で世界王座獲得に成功し、WBO世界ミニマム級王者となったのが、”中京の怪物”こと田中恒成(20歳/畑中)だ。大晦日に行なわれたビック・サルダール(フィリピン)との一戦では初のダウンを喫するも、逆転KO勝ちで初防衛を飾っている。

 田中は高校4冠を達成した元アマエリート。兄の亮明(駒大4年)は昨年12月に「プレ五輪」と位置づけられる大会で優勝し、リオ五輪のメダル有力候補だ。田中はデビュー当初から複数階級制覇を視野に入れており、次戦はライトフライ級に階級を上げ、4月~5月での試合をもくろんでいる。

 そのライトフライ級は、まさに「日本人の階級」といっていい舞台だ。主要4団体の王座のうち、3つを日本人選手が占めている。

 2014年の大晦日にWBA世界ライトフライ級の王者となり、昨年5月と大晦日の防衛戦でともにTKO勝ちを収めたのが田口良一(29歳/ワタナベ)。 昨年11月にプロキャリア10年目でWBC世界ライトフライ級王者となったのが木村悠(32歳/帝拳)。そして昨年末、ハビエル・メンドーサ(メキシコ)との壮絶な死闘を制してIBF世界ライトフライ級王者となり、日本人3人目の3階級制覇(過去にWBA世界ミニマム級とWBC世界フライ級を制覇)を達成したのが八重樫東(やえがし・あきら/32歳/大橋)だ。