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内山高志、山中慎介が伝説に。
2016年、ファン待望のカードは? (2ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 内山が属するスーパーフェザー級に近い階級には、3階級を制したユリオルキス・ガンボア(キューバ)や、北京五輪とロンドン五輪で金メダルを獲得したワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)など、錚々たるビッグネームがひしめいている。2016年はどんなカードが組まれるのか――。"ノックアウト・ダイナマイト"の異名が世界中に響き渡る1年になることを期待したい。

 一方、内山と並んで世界から注目を集めるWBC世界バンタム級王者の山中慎介(33歳/帝拳)の次戦は、「WBA同級スーパー王者ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)との統一戦では?」と囁(ささや)かれている。ただ、山中はすでにバンタム級で9度の防衛に成功しており、今の同階級には敵なしと見る者も多い。WBCからも「階級を上げてはどうか?」と打診されたとの情報もある。

 その1階級上のスーパーバンタム級には、WBOの王座に世界5階級制覇王者のドネア、さらに元WBA・WBO世界スーパーバンタム級王者で16戦16勝(10KO)のギレルモ・リゴンドウ(キューバ)がいる。また、亀田家の三男・元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(24歳/亀田)もスーパーバンタム級への転級を宣言している。ファンがもっとも期待しているのは、やはり山中が所属する帝拳ジムの先輩・西岡利晃が敗れた因縁の相手――、ドネアとのラスベガスでの対戦ではないだろうか。

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