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ELLYはeスポーツでも日本代表。プロチームを設立し世界大会出場 (2ページ目)

  • 都合亮太●取材・文 text by Togo Ryota
  • 猪岐沙矢佳●撮影 photo by Inomata Sayaka

――ELLYさんの発言を聞いたり、アーティスト活動を見ていて感じるのは、何でも突き詰める人という印象です。ゲームに対する姿勢にも通ずるところはありますか。

 突き詰めるのはもちろんですが、もっと簡単な言葉で言うと一番になりたいんです。ゲームに限らず、何においてもそう思いますね。トライすると決めたら、上までいく。トップにしか見えない景色を見る。これが僕のこだわりです。

――頂点を目指す中で、挫けそうになったことはありますか。

 一回もないですね。考え方次第だと思うんです。負けたり辞めたりすることが終わりを意味するわけじゃない。負けることもプラスに持っていく。そういう考え方が大切だと思っています。

 例えば僕は学生時代、プロ野球選手を目指して頑張っていました。(青森)県内ではドラフトで注目されるくらいになって、大学からも声がかかったので、プロ野球選手を目指して大学でも野球を続けました。

 でもダンスの世界に出会って「自分がもっと輝ける世界を見つけた」と感じました。だからすぐに野球も大学も辞めて、実績ゼロでダンスの世界に飛び込みました。そこでもトップに立つ自信があったので――。

 こういう時に、続けてきたことを辞めることをどう捉えるかが重要だと思うんですよ。僕にとっては野球も大学もよりよい世界へ飛び込むために切り捨てなければいけないものだったので、挫折ではなくポジティブな変化だったんです。

――トップになる自信があったとはいえ、未経験の世界へ飛び込むことへの不安ありませんでしたか。

 見通しを立ててから飛び込んだので、怖くはありませんでしたね。自分がやるうえで「ここまではいける」と最低ラインを切るんですけど、感覚だけじゃなくて計算した上で決めます。

 ダンスの世界だと純粋にダンスが上手いだけでは注目されないので、自分が気になるコミュニティやグループの中に入っていき、自分自身の交流の輪を広げていく。根拠のない自信だけではその先にいけません。好きなものをただ好きにやるだけじゃなくて、トップになるための道筋を分析するんです。そのやり方が自分の根底にあるから、真の自信につながっているんだと思います。

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