【男子バレー】西田有志「やることのレベルは上がっている」 リーダー論と今季のSVリーグを語る (2ページ目)
【「"こうしろ"はありません」】
それは徹底した現状把握だった。その姿勢が彼を特別な選手にしている。安易に「気持ちが足りなかった」と思考を捨てたような精神論を並べることがない。仮説を立て、実行し、調整し、答えを出す。論理的アプローチの連続で、必ず理由があるからだろう。
「バレーに対しては誰よりもストイック」
周りが称賛する姿勢は、バレーボール選手の枠を超えて、ひとりのアスリートとして傑出している。考え尽くしたことにより、「考えるよりも感じろ」というフィーリングにまで脳内を仕上げているのだ。
その揺るぎなさは、自然とリーダーシップにもなっている。チームでキャプテンをやるのは2年目だが、その称号が呪縛にならない。
「僕は、キャプテンそのものには価値を置いていないんで」
西田は、実に彼らしいスタンスを明かした。
「キャプテンがどうとか、そんな考えていないんですよ。案外、そこは適当です(笑)。バレーに対してはちゃんとしていますけど、キャプテンだからこうあるべきとか、倫理観みたいなものは正直、どうでもいい。キャプテンだからといって、やってもなかったことをいきなりやり始めてもできないし、それじゃ成り立たないんで」
西田はそう言って割りきっていた。
「キャプテンとして、僕が他の選手にいろいろ言ったとしても、それで全部うまくいくわけではない。僕しか見えていない世界観もあるし、その選手が(自分のようにやって)うまくいかないとなった時には、対応がわからない。選手の強みはそれぞれあるから、そのスタイルは尊重するし、"こうしろ"はありません。そこで"手を抜くのは許さない"っていうのはありますけどね」
簡潔なリーダー論だろう。ブルテオンのチームメイトであるエバデダン ラリー アイケーは、「自分は、西田さんのライフスタイル、人間像を追っているというか。"ついていきたい"と思わせる人。だから、必然的にキャプテンをやっているんだと思います」と絶賛する。自然にリーダーになれる選手は、どのジャンルでも貴重だ。
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