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【男子バレー】西田有志「やることのレベルは上がっている」 リーダー論と今季のSVリーグを語る

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

 10月25日、札幌。SVリーグ開幕節の第2戦、大阪ブルテオンは敵地で北海道イエロースターズに第1セットを奪われた。これに地元の観客は大盛り上がりだった。日本代表選手をずらりと揃えた王者が、新たに参入したばかりのクラブの溌剌としたプレーに苦しむ。第2セットもデュースにもつれ込むなど、"波乱を予感させる"構図がバレーボールの面白さを演出していた。

 もっとも、王者ブルテオンは2セット目をどうにか制すると、第3、第4セットを奪いきり、セットカウント3-1で勝利した。体育館の床が思いのほか滑るなどで苦労したようだが、ジャイアントキリングを許さなかった。無理矢理にでも試合にアジャストする。そこは王者の底力だった。

 昨シーズン、チャンピオンシップのMVPに輝いた日本代表オポジット、西田有志(26歳)は、開幕2連戦(第1戦はセットカウント3-0でストレート勝利)でも王者を牽引していた。2試合合計のアタック成功本数はチーム最多。第2戦の4セット目には12-17と引き離された展開から17-17と追いつく一撃をハイセットから決めきった。北海道に生まれたわずかな夢を打ち砕いたのだ。

 SVリーグ3年目、西田はどんな英雄譚を残すのか?

開幕2連勝を飾った大阪ブルテオンの西田有志ら photo by SV.LEAGUE開幕2連勝を飾った大阪ブルテオンの西田有志ら photo by SV.LEAGUE「こんな感じになるかな、と想定はしてました」

 イエロースターズ戦後、取材を受けたキャプテンの西田は静かに言い、苦戦の理由をこう振り返った。

「あまりやったことのないチームとの試合というのは、独特の難しさがありますよ。何回かやっている相手だったら、チームの特徴、選手の特徴がわかるんですけどね。今日は相手のサーブが走っていたのはあるし、僕らの知らないポイントもあった。もちろん、練習でいろんな準備ができたはずで、足りなさを実感するのも大事です。ただ、"相手が研究してきた"とか、"王者の慢心があった"とかではなく、シンプルにコンビを合わせる時間も足りませんでした。アントン(アントワーヌ・ブリザール)が来たのは1週間前、(ミゲル)ロペスが来たのも......」

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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