【男子バレー】石川祐希がイタリア戦で見せたトッププレーヤーの真骨頂 ミスが許されない状況で3本連続のベストサーブ (2ページ目)
【背水の陣で石川が選んだサーブ】
石川は狙ったゾーンに向かって、横回転をかけるようにサーブを打った。だが、「テクニック上の問題」でミスになったという。その場面を振り返る石川は、少しばかり苦笑いを浮かべたように見えた。
とはいえ、その言葉にあるとおり、得点を奪いにいくにせよ、戦術的な狙いを持つにせよ、石川は常にその状況に応じて「いいサーブ」を打つ。
たとえば、このイタリア戦の第4セット。ここでは21-24と相手にセットポイントを握られた場面で、石川にサーブ順が回ってきた。
サーブで得点できれば、一気に反撃ムードも高まる。そこでも石川は「サービスエースを狙う、という気持ちはなくて、ただベストサーブを打っていこう、という考えでいました」と語った。
この場面、サーブがネットにかかることも、相手コートから外れることも許されない。かといって、相手が簡単に攻撃を展開できるような「入れていく」サーブであれば、たちまち得点を許す可能性が高くなる。
では、その状況下で最適なサーブとは──。
「サーブを『入れていく』選択肢もあるけれど、ぎりぎりミスをしない範囲で強いボールを打つ、そこのバランスですよね。21-24のように点数がまだ開いていれば、ミスができないなかでも、いいサーブを打たなければなりませんので、それほどリスクは取らないように。ですが、点数が近ければ近いほど、その時はリスクを取って強いサーブを打ちます。
ただ、どんな状況でもいいサーブを打つ練習は、昨シーズンや2年前から取り組んでいました。そこは割とコントロールできるようになってきました」
果たして21-24から、石川は1本目のサーブで相手のサーブレシーブを崩し、セッターのシモーネ・ジャネッリをアタックラインよりも後方へ動かした。そこからトランジションアタックを髙橋藍(ボグダンカ・LUK・ルブリン/ポーランド)が決めきって、ブレイクに成功する。
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