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【男子バレー】清水邦広が挙げたVNL日本ラウンドの「一番の山場」となる試合は? 代表復帰の西田有志は「漫画の主人公みたい」 (3ページ目)

  • 市川忍●取材・文 text by Shinobu Ichikawa

【因縁のイタリア戦を乗り越えて全勝突破へ】

――日本ラウンドではイタリア、カナダ、ベルギー、アルゼンチンと戦いますが、見どころを教えてください。

「日本代表には、2023年の10連勝を上回る12連勝で、予選ラウンドを全勝通過してほしいですね。一番の山場は7月15日、世界ランキング2位(7月14日現在)のイタリア戦です。ここを勝てば、勢いに乗って全勝できると思っています。

 イタリアは日本代表にとって因縁の相手。僕が代表でプレーしていた2008年には、北京五輪の出場をかけたアジア予選兼世界最終予選で、日本が24対17とリードした場面から大逆転でセットを落とし、最終的にフルセットで敗れたことがありました。結果としてオリンピック出場権は獲得できましたが、あのイタリアの粘りは今でも忘れられません。

 そして記憶に新しい2024年パリ五輪の準々決勝では、2セットを先取して迎えた第3セットで、マッチポイントを奪ってから逆転負けを喫しました。最後の1点を取るまで、何が起こるかわからないのがイタリアというチームです。パリ五輪を経験した選手たちはそれを痛感していると思いますが、見ているみなさんも最後まで油断をせずに応援していただけたらと思います」

――VNLはスケジュールがハードな大会ですが、内容も厳しい試合が続いていますね。

「そうですね。フランスラウンドでも、セルビアに3-1で勝利したあと、1日空いてイラン、アメリカ、フランスと3日連続でフルセットを戦っています。僕は現役時代、3日連続でフルセットを戦った記憶はありません。それくらい珍しいことですし、体に相当な負担がかかっていたと思います。

 それでもフルセットの試合をすべて勝ってきたのは、自信につながったと思います。その自信と、これまでの勢いで日本ラウンドを戦ってほしいですね。日本のファンの前で試合ができる貴重な機会ですが、日本代表の選手たちは舞台が大きくなるほど、注目度が高くなるほど力を発揮できます。『俺が活躍するんだ!』という強い気持ちを持った選手ばかりなので、その持ち味を発揮して、必ず勝ってくれると思っています」

【プロフィール】

清水邦広(しみず・くにひろ)

所属:大阪ブルテオン

1986年8月11日生まれ、福井県出身。身長192cm、オポジット。福井工大福井高校時代に春高バレーに出場するなど活躍。東海大学在学中の2007年に日本代表に選出され、翌年の北京五輪に出場した。2009年にパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)に入団後、多くの個人タイトルを獲得するなど、チームを何度も優勝に導いてきた。2021年には東京五輪に出場し、日本代表のベスト8進出に貢献した。2025-26シーズン限りで現役を引退し、大阪ブルテオンのコーチングスタッフに就任した。

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