【男子バレー】髙橋藍の「怖さ」を清水邦広が分析 日本代表をネーションズリーグ8連勝へと導いたオフェンスの進化 (2ページ目)
【髙橋のオフェンス面での進化】
――髙橋選手の怖さは、具体的にどういった部分でしょうか?
「高いレシーブ力は、東京五輪やパリ五輪でも証明されています。そのディフェンス力に加えて、年を追うごとに攻撃力もアップしているんです。特に、ポイントを取る嗅覚が研ぎ澄まされてきていることが大きいですね。
強打だけではなく、たとえばトスのタイミングが合わずに難しい体勢でスパイクを打たなくてはいけない時も、どうすれば得点を取れるかを知っています。相手ブロックを見て、わざとタイミングをずらして打ったり、相手コートのレシーバーがいないところに落としたりといった選択がとっさにできる。彼がよく見せる、右手でフェイクをかけて、左手でボールを落とすプレーもそうです。
おそらく世界の名だたるプレーヤーを見て、そのプレーを自分のものにし、さらにアレンジを加えているんでしょう。想像力を働かせて、自分の持ち味にしていく姿は対戦相手からすると本当に怖いです」
――髙橋選手はブロック力の評価も上がっていますね。
「そうですね。世界のアウトサイドヒッターのなかでは小柄なほうですが(188cm)、手の出し方や跳ぶタイミングが素晴らしいです。相手スパイカーはブロックが最も低いところを狙って打とうとするので、対日本では、ミドルブロッカーよりもアウトサイドヒッターのいるコースを狙われることが多い。でも髙橋選手は、手の出し方や跳ぶタイミングがいいので、ブロックタッチを取ったり、時にはシャットアウトで得点も奪えます。
すべてのプレーで成長を見せている髙橋選手ですが、特に顕著なのはサーブ。今年は『ひと味違うな』と感じています。昨年度の代表では、もう少しショートサーブが多かったのですが、今年はかなりハードヒットのサーブが増えている印象です。相手がセットポイントを取っていようが、関係なく攻めのサーブを打つ。そこに進化を感じています。トータルでの彼の成長が、日本の8連勝につながっていると思います」
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