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【女子バレー】佐藤淑乃が見せた前向きの「執念」 ポーランド戦の大逆転勝利を引き寄せる (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

 佐藤自身も、「特にレセプションは課題だったので、(日本ラウンドでは)しっかり安定して出せてよかったです。トルコ戦では相手の(メリッサ・)バルガスがオフェンス力がある選手だったので、ブロックの出し方を工夫して、シャットはなかったですけど、タッチは取れていたので。その点では、(敗れたものの)自分のなかでは悪くない試合だったなって」と、手応えを感じていた。

 戦い続ける佐藤が照準を合わせているのは、あくまで世界一だ。そのためには、現状に甘んじていない。

「今は"自分のよさを最大限に出すこと"を大事にやっています。そこを潰さないことが何より大切で、そのなかでいろいろ試しながら、つかみかけてきているなって」

 最後に、佐藤は安堵と意欲が混ざった声で言った。

「ファイナル進出は決めることができました。ただ、このままでは(世界一は)厳しいと思うので。自分だけではなく、みんなで成長していきたいと思っています」

 7月22日、決勝ラウンドは中国で開幕する。8月にはロサンゼルス五輪出場をかけたアジア選手権も予定されている。そして2年後のロス五輪へ――佐藤の物語はまだ序章だ。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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