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【男子バレー】水町泰杜のプレーは見る者を惹きつけてやまない 「僕にとってビーチバレーの試合は、ただただ楽しい時間」 (2ページ目)

  • 坂口功将●取材・文 text by Kosuke Sakaguchi

【インドアと異なる醍醐味とは?】

 とはいえ、それでいて結果を残すあたりが、水町泰杜というアスリートの非凡さを何よりも物語っている。実際にジャパンツアーでは連勝を果たし、3シーズン目を迎えて国内の実力派ペアの大半からすでに勝ち星を上げているのも事実だ。

 それでも、自分の実力に対して絶対的な自信がついたかと言えば、そうではない。そこにビーチバレーの真髄があると、水町は語った。

「この競技は、環境に左右される要素が本当に大きくて。一度勝てたからといって、次にまた勝てる保証がないんです。

 勝てた試合を振り返ると『あの時は風が吹いていたのが大きかったよな』『雨が降っていたら厳しかったんじゃない?』なんて思うことがたくさん。そこはインドアとまるで違いますね。ただ、最初のシーズンに比べたら、圧倒的に自分が戦えている感覚は持っています」

 会場や試合当日の環境によって、すべてががらりと変わる。ましてや対戦相手もペアの組み合わせが異なれば、戦い方も違ってくる。

 そんなビーチバレーならではの特色が、水町にとっては面白さであり醍醐味となっている。それは自分自身に対しても。「まだまだ!! プレーしかり、戦術しかり、できないことや知らないことばかりです」と話す姿はどこかうれしそうだ。

 そんな水町に聞いてみた。「うまくなりたい」「勝ちたい」、はたまた『週刊少年ジャンプ』作品の主人公のように「強くなりたい」。ビーチバレーボール選手として抱える感情はいかなるものか、そして、その割合は──。

「時と場合によって、違うかもしれません。日々の練習では、できることを増やしたい。いろんな経験をしたいし、見て、プレーして、学びたいと思いながら過ごしています。そこは『うまくなりたい』ですよね。

 もちろん試合になれば、『勝ちたい』が一番です。それにビーチバレーはほとんど大会がトーナメント形式なので、負けたらそこで終わり。だから、負けたくない......かな。いや、どうだろう。『勝ちたい』よりも『もっともっと試合がしたい』かもしれません。

 僕にとって試合は、ただただ楽しい時間なんです。だからこそ、もっと試合がしたいし、そのためには勝たなければいけないわけです」

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