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【女子バレー】ベテランが抜けて苦しんだ岡山シーガルズ エース中本柚朱が目指すは「3~5年で優勝」 (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

 見上げるように身長が高い外国人選手への対策としては、ブロックアウトを磨いている。自分たちのバレーの形に引きずり込めたら、必ず活路はあるはずだ。

【徐々に見えてきたシーガルズのバレー】

 彼女自身、ずっとギリギリの戦いのなかで生きてきた。時代の波に翻弄されたこともあった。大阪国際滝井高校時代には、コロナ禍によって日々の練習だけでなく、実戦の機会も奪われた。

「高3の時は体育館が使えなかったですし、6、7月までは学校にも行けませんでした。何もできない、という感じです。マスクをして外をずっと走って、ボールに触れられるのは少しだけ。

 それでも、寮生と足湯しながらいろんな話をしていたんですが......アニメの『サザエさん』を見ている時に、ニュース速報で『インターハイ中止』というテロップが出たんです。

 中止になったインターハイに関わる高校生のために、back numberさんが『水平線』という歌を作ってくれたんですが、当時はそれをよく聴きました。春高バレーは開催されましたが、無観客。決勝まで勝ち進んだんですけど、大きい体育館で練習試合をしているみたいでした(苦笑)」

 それを経て入団した岡山には、大阪国際高校から入った先輩や後輩が多い。

「今のシーガルズは若いチームで、成長段階。監督も『3年~5年で優勝を狙えるチームになろう』と話しているので、それを信じています。できることを毎日積み重ねるだけです」

 中本は静かな声で言う。

「リーグが終盤になるにつれ、シーガルズのバレーができる時間が長くなってきているのは感じていました。やりたいバレーができつつあると。しんどい時間を我慢できれば、相手のミスを誘うことができます。来シーズン以降を見据えて、自分たちのバレーを磨いていきたいです」

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