【男子バレー】東レ静岡の小野寺瑛輝が振り返る、髙橋藍世代のヤバいやつ 春高バレーで「ブロック3枚でも止まらなかった」 (2ページ目)
そんな少年にとって、バレーは救いだった。
中学で頭角を現し、JOC(ジュニアオリンピックカップ。各都道府県の選抜チームで争われる全国大会)では宮城選抜としてベスト8に駒を進めた。だが、そこに立ちふさがったのが、優勝した熊本選抜。エースは水町泰杜(ウルフドッグス名古屋)で、その因縁は東北高校に進んでからも続いた。
【水町泰杜は"バケモノ"】
小野寺が3年時、東北高校は春高バレー3回戦で熊本の鎮西高校と対戦。鎮西のエースは水町で、再び膝を屈した。
「『勝てるかな』とも思ったんですが、水町の勝負強さにやられました。あれは"主人公"ですね。中学でも負けているんですが、ちょっと舐めていました」
小野寺は優しい声で振り返り、こう続けた。
「仕留められる気がしませんでした。スパイクを止めた場面もあったんですが、手ごたえがなくて。あっちの"打ちミス"という感じでした。戦っている時は必死でしたけど、どこか一歩引いて見てしまうほどの選手でしたね。
あの春高は、(髙橋)藍がいた東山高校が優勝して、確かに藍もすごかったけど、どちらかというと東山は総合力がすごかった。でも、水町はブロック3枚でも止まらなかったです。"バケモノ"という感じかな。ライバルというよりも、なんていうか......ヤバいやつ(笑)。僕的には、世代の象徴は泰杜でしたね」
そう語る小野寺は、高校バレー生活を謳歌したという。
「学生時代の練習風景でぱっと思い浮かぶのは、同級生のふたりですね」
現在VC長野トライデンツに所属する右利きの佐藤隆哉、昨シーズンまでVリーグのクラブに在籍していた左利きの阿部晃也(2025年5月に現役引退)とトスワークの修練を重ねた。
「ふたりとも1年生からずっと試合に出続けていたんですが、ふたりが自分のトスを我慢強く打ってくれて、高校からセッターを始めた僕を育ててくれたと思っています。隆哉は負けず嫌いで、『とにかく持ってこい!』という感じ。一方の晃也は、静かな闘志を持っていましたね。全体練習が終わったあとに、ひたすらスパイク練習をしていました」
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