【女子バレー】畑葵は就職活動をせずにトライアウトでアクアフェアリーズ富山に入団 目指すは「体よりも頭が疲れるバレー」 (2ページ目)
【磨いていった"考えるバレー"】
高校は静岡県内バレーの強豪、富士見高校に進学。コート20周走のタイムトライアルは厳しく、中止になった日はうれしすぎて、ほかの部員たちと一緒に体育館を走り回ったという。通学路ではみんなでコンビニに寄り、「Lチキ」を食べるのが日課だったという。
高校での日々が過ぎるのはあっという間だったが、高校1年で出場した春高バレーの最後が今も忘れられない。
「自分のサーブミスで終わったんです。でも、どんなミスだったかあまり覚えてなくて......。頭が真っ白になり、何も考えられなかったです。『すいませんでした』ってみんなに謝りましたね」
苦しい記憶だが、彼女はそれを"上書き"していった。3年連続で春高出場を果たし、3年時はゲームキャプテンで中心選手だった。その後、日本大学でもバレーを続け、ここで邂逅(かいこう)を果たした。
「大学では、より自分たちで考えながらバレーをするようになりました。選手同士でミーティングをして、作戦を練って、バレーIQも上がった気がします!」
畑は熱っぽく言った。大学では全日本インカレで5位になったが、SVリーグのクラブから声は掛からず、いくつかのクラブにトライアウトを申し込んだ。そして、アクアフェアリーズへの入団が決まった。
「トライアウトは緊張しましたね。合否は7月中旬には知らされる予定だったんですが、8月上旬まで伸びたので、合格通知が届いた時はうれしかったです」
大学4年の夏だったが、就職活動はしていなかったという。不退転の決意でバレーを続ける道に挑んだ。そして2025年3月には、大学生のうちにNECレッドロケッツ川崎戦でSVリーグデビューを飾っている。
「アクアフェアリーズに入ってから、監督にも『体よりも頭が疲れるバレーをしなさい』と言われています。何を考えてプレーをしたか、常に意図を持てるようになりました。
そのとおりできるわけではないんですが、続けていると状況判断力も上がってくるんです。今シーズンの埼玉上尾(メディックス)戦では、"考えるバレー"が少しできたかなと思います。ラリー中も、相手コートのどこが空いているかが見えたように感じました」
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