ロサンゼルス五輪には「エースで出場したい」 甲斐優斗はプレーと感情表現の向上を目指す (3ページ目)
【できなかったことができるようになる喜び】
ペルージャとの決勝では、バックアタックで得点する場面もあったが、「最後は自分が決めきれなかった。序盤からの相手のプレッシャーが終盤になって効いてくると実感しました」と甲斐は悔しそうに振り返った。準優勝という結果自体は、日本勢史上最高成績。ただ同時に、甲斐にとってはさらなる成長を誓う機会となった。
もうすぐ大学生活も終わり、日本を代表するエースアタッカーになる夢へ歩みを進めることになる。休む暇もなく、心身ともにタフな競技生活は2026年に突入してからも続いている。ただし、当の本人は実に楽しそうだ。
「できなかったことができるようになる──自分はそこに楽しさを覚えるんです。そんな経験は、まだまだできていますから。試合に勝つ喜びはありますが、勝利に向かっていく過程も面白い。自分はそこにバレーボールの楽しさを感じています。
感情表現など、取り組んでいくべきこともある一方で、自分は常に楽しくバレーボールをやりたいと思っていて。周りの意見も取り入れつつ、自分の意思はしっかりと持っていたい。
ブルテオンでも日本代表でも、もっともっと試合に出たいですし、他の選手に引けをとらないような選手になりたい。自分のやるべきことを見失わずに、コツコツとやっていきます」
希望と可能性に満ち溢れた甲斐優斗の2026年が始まった。
(了)
前編へ戻る >>> 大学生SVリーガーにして日本代表選手、甲斐優斗の多忙を極めた2025年
甲斐優斗(かい・まさと)
2003年9月25日生まれ、宮崎県延岡市出身。小学2年生から父が監督を務めていたクラブでバレーボールを始め、日南振徳高を経て、2022年に専修大学へ。同年に日本代表に登録され、2023年のネーションズリーグ、2024年のパリ五輪、2025年の世界選手権に出場した。パリ五輪の前にはフランスのパリ・バレーで研鑽を積み、2025年1月には大阪ブルテオンに特別指定選手として加入、同年7月には正式入団(内定)が発表された。身長200センチの若きアウトサイドヒッターには、大きな期待が寄せられている。
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