ロサンゼルス五輪には「エースで出場したい」 甲斐優斗はプレーと感情表現の向上を目指す
SVリーグ 注目選手インタビュー
甲斐優斗/大阪ブルテオン 後編
【「短時間でアピールすることが大事」】
学生生活に終止符を打った2025年は、甲斐優斗にとって"スタート"の1年でもあった。2024年にパリ五輪に出場したことで、その4年後のロサンゼルス五輪には「エースアタッカーとして出場する」ことを目標に掲げている。実際、2025年度の代表戦ではそれまでの途中出場から一転、試合やセットの初めからスタメンで起用される機会が増えた。甲斐は語る。
「チームもロラン・ティリ監督に変わって新体制となったので、パリ五輪の前と比べるとチャンスは増えると踏んでいました。出場機会が少ないなかでも、短い時間でしっかりアピールすることが大事。そこで活躍するために、これまでよりもきちんと準備していますし、少しずつ自信を持ってプレーできるようになりました」
2025年9月にフィリピンで開催されたバレーボール男子世界選手権にも出場した甲斐優斗 photo by Mark Fredesjed Cristino / Getty Images
2028年に開催されるロサンゼルス大会へ向かう日本代表のなかで、甲斐の立ち位置や取り組み方は、当然ながら変わってくる。甲斐は続ける。
「2025年はティリ監督もいろいろと試していたでしょうし、自分へ特に何かを求めてきたことはありません。でも、『もっともっとこういうことをできるようにならなければ』と、自分なりに感じたので、そこはしっかりと成長させていきたい。
それに安定感も必要です。安定してパフォーマンスを発揮することが、ティリ監督との信頼関係の構築につながると思います。自分のいちばんの持ち味である高さを活かしたプレーは、世界を相手にしても、負けないようにしなければ」
甲斐が「できるようにならなければ」と考えていることのひとつに、コート上で気持ちを出す、というものがある。
「まだまだ周りに頼ってしまっているのが、正直なところです。(大阪)ブルテオンでは、西田有志選手のように気迫を全面に押し出す存在が、チームを引き締めてくれます。それに盛り上がりますから。そうした役割を、自分もできるようになれたらいいなと思います。
トーマス・サムエルボ監督からも、プレーはもちろん感情表現に関しても『もっともっとアグレッシブになってほしい』とは常々言われています。自分を押し出すことは得意ではないですが、時間をかけながらでも、できるようになりたいです」
1 / 3

