【男子バレー】春高バレーで激闘を繰り広げたエースたち 各世代を代表するスパイカー6人の活躍をプレイバック (4ページ目)
■一ノ瀬漣(いちのせ・れん 熊本/鎮西2年)
大会前から最も多くの注目を集めた、世代を代表するエース。1年で出場した昨年の春高ではダブルヘッダーを経験し、疲労回復もままならず準々決勝で東山に敗れ、「何もできなかったし、自分の力が足りなかった」と涙した。
強いエース、チームを勝たせる鎮西のエースになる、と誓って臨んだ今季はインターハイ、国民スポーツ体育大会を制覇。東山とフルセットを戦った国スポの決勝では、最終セットに3対8と5点のビハインドを背負った状況から「これぞエース」という活躍でチームを逆転勝利に導いた。
鎮西にとって初となる高校三冠に向け、迎えた春高。直前の天皇杯では格上のVリーグ、SVリーグのチームと渡り合い、春高での活躍にも期待がかかったが、その期待の大きさに加え、昨年11月に畑野久雄監督が急逝。さまざまなプレッシャーを背負った影響もあり、初戦の愛工大名電戦ではミスも目立った。「プレッシャーがすごくて」と吐露し、「自分のプレーが不甲斐ないので、もっとチームを楽にできるようなプレーがしたい」と涙した。
ダブルエースとして鎮西をけん引してきた3年生の岩下将大は、「一ノ瀬に助けてもらってきた試合ばかりなのに、誰よりも気負って責任を背負っていた」と言い、さらにセッターで主将の福田空も「2年生の一ノ瀬に頼ってばかりじゃダメだと思っていたけれど、大事な場面で一番信頼できるのが一ノ瀬だった」と、思いを込めたトスを託した。
これぞ名勝負と語り継がれるだろう東山との準々決勝で敗れ、人目もはばからず号泣。最後までチームの勝利のために戦い続けたエースに対し、会場からは大きな拍手が送られた。
新チームでは主将になり、鎮西の象徴とも言うべき「3番」を背負う。高校界を代表するだけでなく、日本バレーボール界の未来に光を灯すエース、一ノ瀬の姿を見る日が待ち遠しい。
【写真】高橋慶帆 男子バレーの新星フォトギャラリー
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