検索

【男子バレー】春高バレーで激闘を繰り広げたエースたち 各世代を代表するスパイカー6人の活躍をプレイバック (2ページ目)

  • 田中夕子●取材・文 text by Tanaka Yuko

■伊藤颯希(いとう・さつき 京都/東山高校2年)
 
 岩田と同じ中之口中で全国優勝を経験。「ディフェンスや、細かいつなぎのプレーを大切にする東山で日本一になりたかった」と東山へ。スタメン出場ではなかったが、要所で投入され、リリーフサーバーとして存在感を発揮した。

 特に清風(大阪)との決勝では、17対19と先行された第1セット終盤、伊藤のサーブ時に5連続ブレイクで逆転。第2セットも同様にブレイクを重ね、試合を通して12.5%とチームトップのサーブ効果率を残した。

 紛れもなく優勝に貢献する活躍をしたひとりだが、伊藤自身は「まだまだ足りない」と自己採点は低い。理由は明確。中学時代からチームメイトであり、ライバルと目する岩田に「まだ負けているから」と断言する。

「中学の頃から怜維に負けたくないと思ってきたし、今もライバル視しています。でも現時点では、怜維に大きな差をつけられてしまっているのも事実。最上級生になってどれだけ怜維との差を縮められるか自分自身もすごく楽しみにしているし、自分の成長する場でもあると思っているので、ここから頑張っていきたいです」

 最も近くにいるライバルと切磋琢磨しながら、さらなる成長を誓う。

■尾﨑亮太(おざき・りょうた 大阪/清風高校3年)

 初優勝を目指し、高校3年間で初めてたどり着いたセンターコート。清風にとっては実に7年ぶりとなる決勝の舞台で躍動した。身長186cmで、もともと攻撃力の高さを武器としてきたが、真のエースになるために精神面での覚醒が求められ続けてきたなかで、駿台学園との準決勝で覚醒の時を迎えた。

 大会を通じて好調を維持してきた1年生エースの西村海司が負傷退場したあと、仲間から託されたトスを「自分が決めるしかない」と打ち続けた。相手のブロックが集中するなかでも、無理に決め急ぐことなくコースを見て打ち分けた。

 準決勝の最終セットはまさに獅子奮迅の活躍で、チームを勝利に導いた。夏のインターハイで敗れた相手に見事なリベンジを果たし、「自分を信じてトスを託してくれてありがとう、という気持ちが込み上げた」と涙した。

 春高前には膝痛もあったが、チームにとって欠かせぬ大黒柱。「"緊張しい"だけどやるしかない、と気合を入れた」と尾﨑は明かしたが、チームメイトからも「いるといないではチームがまったく違う」と信頼も厚い。下級生が多くコートに立つなか、3年生エースとしてチームをけん引した1年間。最後の春高でたくましさを増したエースに成長した。卒業後は関西1部の強豪、近畿大でさらなる高みを目指す。

2 / 4

キーワード

このページのトップに戻る