【男子バレー】春高バレーで激闘を繰り広げたエースたち 各世代を代表するスパイカー6人の活躍をプレイバック (3ページ目)
■西村海司(にしむら・かいじ 清風高校1年)
多くのエースが躍動した今大会で、間違いなく大会の"主役"と呼ぶべき活躍を見せた1年生エース。中学時代から世代を代表するエースとして活躍し、主将を務めた全中選抜で国際大会も経験した勝負強さや、大舞台で躍動する度胸のよさを春高でも見せつけた。
身長は181cmと決して高くないが、跳躍力を活かした高い打点から叩きつけるスパイクに加え、日本代表選手を彷彿とさせるフェイクセットも難なくやってのける。華のあるプレーで何度も会場を沸かせた。
清風で初めてのタイトル獲得を目指したインターハイは、直前で右足首を捻挫し、100%のプレーができずに準々決勝で駿台学園に敗れた。その悔しさと、上級生からの激励を受け、春高では初戦から「まったく緊張しなかったし、ただただ楽しかった」と目を輝かせていた。
大会の大一番と位置づけて臨んだ準決勝の駿台学園戦でも、42本のスパイクを打ち続けたが、途中で両脚がつり、左ふくらはぎを負傷。途中交代を余儀なくされたが、何度も「もう一度コートに戻りたい」とベンチでともに戦う姿勢を見せ、勝利の瞬間には「ごめん」と周囲に謝りながらも勝利の涙を流した。
リカバリーの時間は限られており、決勝は万全な状態で臨めたわけではなかったが、それでも相手の状況を見極めて着実に得点。攻撃力だけでなく守備力も磨かれ、負けたあとは「悔しい」と口にしながらも、「それ以上に抱いた感情があった」と熱っぽく語った。
「春高はずっと憧れていた場所だったので、とにかく最初から最後まで楽しかった。個人的には、姉(昨年の金蘭会の主将としてベスト4に進出。現在は東海大でプレーする西村美波)の成績を上回りたいと思ってやってきたので、姉ちゃんに勝てたのは嬉しいです」
大舞台で進化する1年生。新チームでの活躍が今から楽しみだ。
■竹内祐一郎(たけうち・ゆういちろう 東京/駿台学園1年)
安田学園中のエースとして、全中を制覇。同学年で中学時代から何度も対戦してきた清風の西村が「絶対負けたくない相手」という1年生エースは、春高の大舞台でもその力を見せた。
身長は181cmながら、スパイク技術に加えて状況判断能力が高く、状況に応じてどこにどう打てば決まるかを瞬時に見極める。引き出しの多さも、出場選手のなかでトップクラスの実力者だ。派手なプレーばかりでなく、気づけば竹内がいて、確実に決めるという場面も。バレーボールIQの高さをセンターコートでも発揮し、準決勝の清風戦ではチーム最多の24得点を叩き出した。
攻撃力に加え、高校で磨かれた守備力も武器のひとつ。ただレシーブを上げるだけでなく、次のプレー、攻撃につなげるレシーブで、春高でもロングラリーを展開。しかし、フルセットの熱闘を繰り広げた準決勝では、竹内のスパイクがラインを割り、それが決勝点となって4連覇が潰えた。
敗れた瞬間、両手で顔を覆い涙。「ここで決められるエースになりたい」と雪辱を期す来季、どれほどの成長を遂げ、同じ舞台に立つのか。今季は「春高優勝」をチーム目標に掲げて臨んだが、来季の駿台学園が掲げる目標とともに、2年生になる竹内のプレーにも期待は高まるばかりだ。
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