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【連載】石川祐希が振り返る日本代表の変化と課題 「負けるべくして負けた」世界選手権と、キャプテンとしての来季の役割を語った (4ページ目)

  • 柄谷雅紀●取材・文 text by karaya masaki

――石川選手は、「ロサンゼルス五輪までの4年間で大事になるのは、世界のベスト4にコンスタントに入っていくこと」とおっしゃっていました。そのために、来季はどんな変化が必要だと感じていますか?

「練習の取り組み方です。今季も悪いわけではなかったですが、雰囲気の作り方はキャプテンとしてもうちょっとうまくやっていかないといけない。

 あとは監督とのコミュニケーション。監督が求めるものに対し、僕たちが今まで積み上げてきたものをどうやってマッチングさせるか。いい方向にチームを持っていくことが僕の大事な役割です。今季は監督に対して、自分たちから『こう思っている。こうしたい』という話はしなかったですが、来季は監督の求めることを受け入れる部分と、自分たちが主張することのバランスの取り方、話し合いも大事になっていくでしょう。

 あとは、ずっと言っていることですが、個人の能力向上はもっともっと必要だと感じています。世界選手権で勝ち上がったチームを見ても、イタリアやポーランドのリーグで主力として活躍している選手が、代表チームでもしっかり力を出して戦っていました。トルコ、ブルガリア、ベルギー、ポルトガルなどもそうですね。

 一方で日本は、国内のリーグでプレーしている選手もいれば、海外のリーグでやっている選手もいます。個人能力を上げようと思ったら、それぞれがプレーしているリーグで活躍できるようにならないといけません。世界で勝つためには、個人のさらなる成長が不可欠です」

――そこが噛み合えば、来季はベスト4に食い込むことができるという手応えがあるのでしょうか。

「あります。今季は特に、チームとして攻撃の面で苦労したので、もうちょっと積み上げていかなければいけないですね」

(連載16:イタリア11季目の石川祐希は「スタメンにこだわらない」 誕生日を目前に30代の目標も明かした>>)

【プロフィール】

◆石川祐希(いしかわ・ゆうき)

1995年12月11日生まれ、愛知県出身。イタリア・セリエAのペルージャ所属。星城高校時代に2年連続で三冠(インターハイ・国体・春高バレー)を達成。2014年、中央大学1年時に日本代表に選出され、同年9月に代表デビューを飾った。大学在学中から短期派遣でセリエAでもプレーし、卒業後の2018-2019シーズンからプロ選手として同リーグで活躍している。2021年には日本代表のキャプテンとして東京五輪に出場し、29年ぶりに決勝トーナメントに進出。2024年のパリ五輪でもキャプテンとしてチームをベスト8に導いた。

公式X:@yuki14_official>> 公式Instagram>>

著者プロフィール

  • 柄谷雅紀

    柄谷雅紀 (からや・まさき)

    スポーツ記者、ライター。1985年生まれ、大阪府出身。筑波大男子バレーボール部で全日本大学選手権など多くの大会で優勝した。卒業後の2008年から大手新聞社で事件や事故、裁判の取材を経験。転職した2013年からスポーツの取材に携わる。2018年平昌五輪、2021年東京五輪、2022年北京五輪を始め、多くの競技を現地で取材している。@masaki_karaya

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