【男子バレー】大阪Bの新主将、西田有志が示すキャプテンシー「準備を大切にし、周りにも求める」 (2ページ目)
【キャプテン就任を依頼され「断る理由はなかった」】
西田は高校在学中の2018年1月にSVリーグの前身、VリーグのジェイテクトSTINGSで鮮烈なデビューを飾った。同年に日本代表にも選出され、東京、パリと二度の五輪に出場する日本の中心選手へと成長を遂げていった。また2019年ワールドカップ最終戦のカナダ戦のように、勝負どころでの連続サービスエースなど、自らのプレーで見せ場をつくり、喜び方も実に豪快。日本代表や所属するクラブの中で最年少として長く過ごした印象が強いせいか、今季、大阪ブルテオンの主将就任を意外と捉える人も少なくなかった。
だが西田自身は、「ごく自然だったし、キャプテン(の就任)を打診されて断る理由はなかった」と言う。
それはなぜか。これまでのキャリアを振り返れば、すべてのカテゴリーで主将を経験してきたからであり、レベルや意識は異なるとはいえ、やるべきことは変わらないからでもある。
「キャプテンになったから特別なことをする、というわけではないです」と西田は話す。
「でもキャプテンがチームの顔であることは間違いない。だから、僕は今までと同じようにまず自分がやるべきこと、チームとしてやるべきことをやりますけど、そこにプラスしてキャプテンとして何かするのであれば、自分がやることで周りも引き上げること。
技術や体力には人それぞれ違いがありますけど、バレーボールに取り組む姿勢ややるべきことをやるということに対して違いはないので、とにかく徹底して、やるべきことをやってレベルを上げる。できない人に合わせるのではなくて、できる人に合わせてどんどん高いレベルを目指す。それが僕の考え方だし、変えるつもりもありません」
やるべきことをやる──特に西田が重きを置くのは、周到な準備だ。日々の練習への準備はもちろん、ひとつひとつの試合に対して身体と心、頭の中をどれだけ万全に整えて臨めるか。西田に強くそう思わせるようになったのは、昨シーズンの苦い記憶、プレーオフでのセミファイナル、ジェイテクトSTINGS愛知に敗れた2試合だ。
「試合はテストと同じで、準備していなければ結果は出ないと思っています。いくら『やってきた』と言っても、試合で結果を出せなかったり、テストで取るべき点数を取れなければ、明らかに足りなかったということですよね。
そこでよく頑張ったね、いいバレーだったね、で終わるのは違う。結果として及ばなかったのであれば、勝負の世界では相手よりも準備が足りなかったということ。これだけやれば大丈夫だ、と思える準備を重ね続ければ技術も上がるし、できないことは少なくなる。だから僕は準備を大切にするし、周りに対しても求める。すごくシンプルなことだと思うんですよ」
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