【男子バレー】SVリーグ初代王者のサントリーで、204cmのミドルブロッカー鬼木錬が抱いていた迷い (2ページ目)
レギュラーシーズンは44試合、全試合に出場した。アタック決定率も57.4%と高かった。セット数はポストシーズン含めて153セット。シーズン終盤のVC長野トライデンツ戦では、POM(試合ごとの最優秀選手)に選ばれるほどの活躍を見せた。
「長野戦はクイックが決まって悪くなかったですが......」
彼は自分に厳しかった。
「意識していたら、スパイクも距離感をうまく出せました。ただ、ネットに近く入りすぎてしまったり、コンビの精度が悪かったりと一本ミスすると、引きずってそこから落ちてしまうところがありました。それで交代になって......メンタルの問題だったかなと思います」
【こだわるのはブロックの質】
チャンピオンシップ準決勝も、鬼木は1,2戦に先発しながら3戦目は外れた。
「出たかったですけど、あんまり(点数も)決めていなくて......自信をなくしていました。だから正直、代えられて少しホッとした部分もありました。監督には信頼して使ってもらい、『楽しめ』と言ってもらえたんですが、気負い過ぎてしまって。メンタル的に苦しかったですね。決勝も体調を崩してしまいましたし」
己のミスが許せないのだろう。それは細心とも言えるが、ミドルブロッカーはさもなければ任せられないポジションとも言える。適当で、ズボラな性格では肝心の守りが崩れる。彼のような責任感が資質として求められるはずだ。苦しいかもしれないが、その重さに耐えられるか。そこにミドルというポジションの肖像が浮かぶだろう。
「チームに入団した時より、ブロックはよくなっていると思います。去年も、オリビエ(・キャット)監督に『ブロックが大事』と言われましたし、(形を)固めてきました」
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