【男子バレー】髙橋藍「ここから強くなります」世界バレー最終戦で見せた敗北からの希望 (3ページ目)
最後に少し悪戯っぽく、髙橋に訊ねた。
――エネルギーに満ちたプレーでした。2度、バックアタックの踏み越えもありましたが、勢い余った感じですか?
「あれは、シンプルにトスが低かったです。突っ込んじゃいました。『無理だ!』って(笑)。ここから強くなります!」
彼は明るく笑った。屈託なく言い合える環境が、お互いを切磋琢磨させるのだろう。
髙橋は一礼すると、取材エリアの先にあるファンゾーンに入った。途端、爆発したような歓声が浴びせられる。その熱も彼のエネルギーに還元されるのだろう。
10月、髙橋はSVリーグ初代王者の中心選手として、新シーズン開幕に挑む。
著者プロフィール
 - 小宮良之 (こみやよしゆき)- スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。 
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