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「普通の女子高生でした」木村沙織が振り返るバレー部の青春「プリクラ代を捻出することばかり考えていました(笑)」 (3ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【高校時代の自分に言いたい「肉を食べろ!」】

ーー強豪校の生徒同士、「将来は日本代表で活躍する選手になろうね」とか約束したりしたんですか?

 いえ、普通の女子高生でした。バレーを熱く語るとかはあまりなかったですし、「春高バレー、絶対に優勝しようね」とかもなくて。どこにでもいる女子高生でしたし、当時、何の話していたんですかね......(笑)。

 バレーをやる時、やっていない時のメリハリがある高校ではありました。先輩、後輩の上下関係も他の高校に比べたらありませんでしたし、敬語じゃないといけないということすらありませんでした。同級生だけでなく、1年生と3年生の仲がよく、休みの日に先輩と遊びに行くこともありました。

 私も(大山)未希さんがよく誘ってくれて、一緒にプリクラやマクドナルドに行きました。下北沢だったので渋谷方面派か吉祥寺方面派に分かれて買い物して帰るとか。おしゃれな下北沢の町をみんな練習着にローファーで歩いていましたね(笑)。

ーー最後の質問です。プリクラ代捻出のために食パンをかじっていた女子高生の"沙織ちゃん"とタイムマシンで会うことができたら、木村さんはなんて声をかけますか?

「食パンで済まさず、もう少し栄養とれ」って言います(笑)。現役の後半、29〜30歳の時に足をつってしまうことが多かったんです。高校時代の食パンが原因かはわかりませんが、当時は栄養面を勉強していなかったし、今の高校生はタンパク質がどうとか栄養素も理解して食事していますよね? だから昔に戻ったら、栄養面のことを教えてあげたいですね。「肉を食べろ」って言いたい!

ーー"沙織ちゃん"は、なんて返してくると思いますか?

 たぶん、無視すると思います(笑)。

終わり

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【profile】
木村沙織 きむら・さおり/1986年生まれ、東京都出身。2003年、アジア選手権で代表デビュー。2005年、東レアローズに入団。2012年ロンドン五輪で銅メダル獲得。2012年に世界最高峰リーグであるトルコの「ワクフバンク」に移籍し、ヨーロッパチャンピンズリーグ優勝を経験。2016年リオデジャネイロ五輪でキャプテンとしてチームを牽引した。2017年に引退。現在は、子育てとともにメディア出演などマルチに活躍する。夫は元バレーボール選手の日高裕次郎氏。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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