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石川祐希や髙橋藍らを育てた経験をSVリーグでも生かす 松永理生コーチはサントリーサンバーズ大阪で「指導者の価値を高めたい」 (3ページ目)

  • 田中夕子●取材・文 text by Tanaka Yuko

――元選手だけでなく、元高校、大学の指導者が教える、ということにも価値が生まれそうですね。

松永 そうですね。学生カテゴリーで指導をしてきて、いろんな情熱や知識を持った指導者の方々をたくさん見てきました。多くの選手をトップカテゴリーや日本代表に送り出した先生もたくさんいます。でも、その先生方が果たしてきたことに対して、それ相応の評価がなされていないこともあると感じます。

 だから、僕や梅川などが新しいチャレンジをすることで、指導者の価値を高めたい。それは僕の野望のひとつでした。スキルや経験を持った指導者から学びたいと思う選手、選手の保護者の方、指導者もたくさんいるでしょう。そのサイクルをうまく事業としてつなげていくのも、今後を考えるととても大切なことです。

 選手だけでなく、実際に指導者育成のためのサロンも始めたのですが、そこでも参加費、会費は決して安くない金額に設定しました。理由としては、ボランティアではなく事業であることをわかっていただくため。その金額を設定する以上、僕も持っていることをすべて伝えるつもりですし、本気で取り組んでいきたいと思っています。

(後編:教え子の髙橋藍がプレーするサントリーサンバーズ大阪のAC、そしてU18監督へ 松永理生コーチが語るSVリーグの「大きな課題」とバレー界の未来>>)

【プロフィール】

松永理生(まつなが・りお)

1981年10月9日生まれ。京都府出身。東山高→中央大→パナソニックパンサーズ(現大阪ブルテオン)→豊田合成トレフェルサ(現ウルフドッグス名古屋)。2011年に現役引退。翌年、豊田合成からの外部派遣で中央大の監督に就任。関田誠大、石川祐希らを指導。2017年に同大の監督を退任。2019年から東山高のコーチとなり、髙橋藍らを育てる。現在は同校のアドバイザーを務めながら、SVリーグのサントリーサンバーズ大阪のアシスタントコーチとして活躍中。

【写真】バレーボールネーションズリーグ男子フォトギャラリー

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