女子バレー日本代表にネーションズリーグで浸透したアクバシュ監督のスタイル 泥臭く拾い、攻め続ける (3ページ目)
予選ラウンドを振り返って、アクバシュ監督は「ネーションズリーグではチーム自体を成長させていくことにフォーカスしてきました。(第2週では)イタリアを相手にフルセットへ持ち込んだことも含めて、結果自体には非常に満足しています」とコメントした。とりわけ日本開催の第3週では「攻撃に関してはアグレッシブに攻めきることができていた」とも評価した。
ただ、高身長の選手が多かったポーランド戦(6月12日)の勝利から一転、ストレート負けの完敗に終わった最終ブラジル戦では冷静に敗因を分析していた。
「昨日(ポーランド戦)まではサーブとレセプションがよかったですが、ブラジル戦に関してはレセプションが少し崩れたことが攻撃にも影響し、さらにサーブも攻めきることができていませんでした。その2つが課題として残りましたし、ファイナルラウンドに向けて改善していくことが必要です」
監督だけでなく、新戦力としてアタッカーでは北窓絢音(SAGA久光スプリングス)や秋本美空(ヴィクトリーナ姫路)、リベロでは岩澤実育(埼玉上尾メディックス)や西崎愛菜(大阪マーヴェラス)といった選手も加わった女子日本代表。その強みや戦い方は明確で、石川も「予選ラウンドの3週を終えて、とてもいい形ができていると思うので、その質をもう一段階上げていければなと。ファイナルラウンドではどのチームが相手でも、まずは自分たちのやるべきことからやる。しっかりと攻め続けることを忘れずに、戦っていきたいと考えています」と言葉に力を込めた。
ファイナルラウンドは現地7月23日からポーランドのウッチで開催され、初戦の相手は予選ラウンド6位のトルコに決まった(試合開始は日本時間24日の23時30分)。まぎれもない強敵だが、キャプテンの言葉どおり、まずはやるべきことにフォーカスして戦う。
攻めて、攻めて、攻め続ける。新生・女子日本代表よ、いざひとつ目の栄冠へ。
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