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【バレーボール女子】石川真佑が見せるオールラウンダーとしての成熟 パリからの捲土重来なるか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 7月10日、韓国戦。石川はコートサイドから試合を見守っている。ネーションズリーグはファイナル進出の7位以内を確定し、世界ランク3位ポーランド、同2位ブラジル戦に向けての、いわば温存だった。ロングタオルを肩に羽織って仁王立ちになり、新キャプテンは盛んに声を出していた。

「(トスが短くなった時には)ボールの下に入って!」

 代わりに出たルーキー、秋本美空には適時アドバイスも送っていたという。結果、一体になったチームは3-0でストレートの勝利を収めている。

「どの選手も攻めにいく気持ちを持ってプレーができているし、雰囲気はいいと思います。でも、苦しい状況があった時にどう立て直すか、その修正が大事で......。ポーランド戦、ブラジル戦は厳しい試合になるはずだし、うまくいかなかった時、次にどうやって攻めていくか。そこを考えながらやっていきたいです。ファイナル、世界バレー(選手権)につなげるためにも、どの試合の経験もプラスにできるように」

 石川の視線は、先の風景を捉えていた。荒々しい「世界」の戦線に立ってきた彼女には、強い相手と戦う時のイメージがある。7月12日・ポーランド、13日・ブラジルとの対決は今後の試金石となるだろう。そして、パリオリンピックからの捲土重来でもある。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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