【バレーボール女子代表】ネーションズリーグで攻撃を牽引 新エース・佐藤淑乃が変身を遂げつつある (3ページ目)
「(石川不在で)ディフェンスのところは、レセプションはいつもカバーしてもらっている側なんですが、今日は自分が広い範囲をカバーして、オフェンスもしっかりいこうと思っていました」
佐藤は振り返ったが、攻守両面で抜群の出来を見せた。
「韓国はサーブのいいチームだったので、それで崩されなかったのは、自分としても、チームとしてもよかったのかなって思います。3セット目は、終盤は相手にリードされて少ししんどい展開でした。でも、"最後はハイセット(セッターの定位置から離れた場所からの高いトス)を決めきる"って待っていたので、決められてよかったです」
韓国戦では3-0(25-21、27-25、25-22)とストレートの勝利を収め、彼女はエースらしさを見せた。得点決定率は21.28%でチーム1位。レセプションやディグの数値もチーム1、2を争い、正念場では数字以上に輝いていた。
7月12日はポーランド、13日はブラジルと強豪との試合だ。
「ポーランドは高さがありますし、オフェンス力もあると思います。自分たちはやってきたことを出すのと、できていないこともトライしたいなって思います。ブラジルは選手ひとりひとりの特徴がだいぶ違ってくるので、そこに対応できるか、ですね」
強者に追い込まれた時にこそ、新エースの真価が問われる。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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