髙橋藍「なぜ勝負強さを見せられなかったのか」 サンバーズ、アジア王者決定戦は3位に (3ページ目)
ファイナルセット、髙橋がブロック成功で咆哮を上げ、14-14のデュースにしたときはチャンピオンシップさながらの逆転勝利の予感も漂ったが......。
アル・ラーヤン陣営は、端々で勝利の執念を感じさせた。たとえば、サンバーズのサーブの場面では何度か奇声をあげていた。少しでも動揺させよう、バレーをさせない、という魂胆で、中東らしく、なりふり構わなかった。
「世界クラブ選手権の出場権を取れなかった悔しさはあります。このチームで世界を戦いたかったですが、負けから学んで成長しないと......ただ振り返ったとき、今シーズンはすごいことをやり遂げた、と感じられるはずです」
キャットHCはそう総括し、胸を張った。
翌18日、京都。ACL3位決定戦で、サンバーズはイランのフーラード・シールジャーン・イラニアンを3-0(25-15、25-15、25-19)で下し、銅メダルを獲得した。シーズンの有終の美を飾るため、むしろ集中が増していた。その点、王者らしい"勝負強さ"だった。
「サーブで崩す」
得意の形がはまった。ムセルスキー、大宅真樹、小野寺太志、佐藤謙次、髙橋が次々にエースも記録した。
「一夜明け、選手たちが戦うエネルギーを出してくれました。このメダル(胸を指を差しながら)は、サントリーが今シーズンをやり遂げた集大成です」
キャットHCの言葉だ。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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